子ども建築塾2019年度 特別授業「リノベーションによるまちづくり〜谷中エリア〜見学会」

2020年02月08日

みなさん、こんにちは。
10月6日に行われた特別授業についてお伝えします。
今回は『リノベーションによるまちづくり〜谷中エリア〜見学会』ということで、谷中のまちを探検しました。

まずは、HAGI STUDIOで宮崎晃吉さんによるレクチャーを受けました。
古くなった萩荘の建物のお葬式をアートイベントとして行ったところ、来場者が多く盛り上がったため、萩荘を残すこととなり、リノベーションを行い最小文化複合施設としてHAGISOが生まれました。現在では、宿のレセプションがあるHAGISOを中心とし、まち全体を一つの大きな宿に見立て、泊まることでまちの価値を認識したり、まちに住む感覚を味わったりできます。
子どもたちは真剣にレクチャーを聞いていました。

次に、3つの班に分かれて谷中のまち探検をしました。
集合時に降っていた雨も、まち歩きの時間になるとすっかりやみ、恵まれた天候となりました。

私の担当した班では、hanareに泊まる方が入浴のために利用する朝日湯の前を通り、hanare、TAYORI、HAGISOを見学し、岡倉天心記念公園で宮崎さんとお別れしたのち、夕やけだんだんや朝倉彫刻館を通り、tokyobike、上野桜木あたりを見学、下町風俗資料館付設展示場で解散するというコースでした。

見学場所では、子どもたちはスケッチや写真を撮りながら、気になった建物や店先・内部空間を描き溜めていきました。
例えば、宿泊場所のhanareでは、子どもたちは吹き抜けを見上げたり、部屋ごと異なる柄付きガラスを観察したりしていました。
お惣菜とお弁当とコーヒーのお店のTAYORIでは、カフェの入り口までのアクセスやお店の照明、生産者さんに意見が届くボックスに興味を持っていました。
HAGISOでは、展示スペースにある窪んだ木造の柱に注目していました。子どもたちは、2階にある宿のレセプションで、宮崎さんに気になることを質問していました。

見学場所との間を移動するときも、谷中の商店街やまち並みなど多くのところで発見がありました。

後期の課題は、『みんなの商店街をつくろう!』です。
今回の経験が、今後子どもたちの作品にどう影響してくるのか楽しみです。

首都大学東京3年 飯田杏珠