ブログ: 塾生講座

2016年5月1日、お天気に恵まれたこの日、3日間の大三島合宿がスタートしました。JR福山駅に集合し、チームごとにレンタカーで尾道に移動します。

尾道WHARF・ONOMICHI U2
「尾道WHARF」でのランチの後、「ONOMICHI U2」を見学しました。「ONOMICHI U2」は元は港湾倉庫「県営上屋2号」として使われていた建物をリノベーションしてつくられた複合施設です。U2の意味は「ウワヤ」の「ウ」、そして「2」号からとっているそうです。レストランやショップ、カフェ、ホテルはどこも、サイクリストのことを考えられたつくりになっており、駐輪スペースは広く、スロープ完備で自転車のメンテナンスショップも併設されています。

ゴールデンウィーク中ということもあり、施設内のレストランは満席で列もできていました。瀬戸内の島々の物販スペースでお話させていただいた方は、広島市内から観光で来ているとのこと。サイクリストでなくても楽しめる、おしゃれな観光スポットとなっているようです。

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塾生講座 開講式

2016年05月12日

こんにちは。今年の春からスタッフとして勤めることになりました、ジョイス・ラムと申します。初めて伊東建築塾のブログを書かせていただきます。

昨年度の塾生講座の集大成として、3月中旬に大三島ふるさと憩の家で公開発表会が行われましたが、その興奮さめやらぬ中、2016年度の講座が始まりました。2016年4月16日に行われた塾生講座の開講式の様子をお届けします。

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当日は講師と塾生を合わせて50人近くの方々が恵比寿スタジオに集まり、最初にみなさん一人ずつ自己紹介をしました。講師陣は建築家から構造エンジニア、家具デザイナー、グラフィックデザイナー、ランドスケープデザイナー、無農薬野菜農家など、昨年度と比べてさらにさまざまな分野で活躍している方々がいらっしゃいます。新しくメンバーに加わった、さまざまなバックグラウンドを持つ個性的な塾生のほか、今年度も継続したいという昨年度の塾生も来てくださいました。

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2015年11月7日、テキスタイルコーディネーター・デザイナーの安東陽子さんと家具デザイナーの藤江和子さんにお越しいただき、レクチャーをしていただきました。このお二人は、伊東塾長をはじめ、多くの著名建築家とも協働されています。いわば業界のトップランナーです。

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2015年10月10日、恵比寿スタジオにて、設備エンジニアの迫博司さんと構造エンジニアの金田充弘さんを講師に迎え、設備と構造についてのレクチャーが行われました。

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最初に迫さんより、建築の設備についてのお話を伺いました。迫さんは伊東豊雄建築設計事務所が設計した「台中国立歌劇院」の設備設計にも携わっていらっしゃいます。講義の前半は竹中工務店に勤めていたときの建物、後半は、独立後に携わった建物の設備設計についてレクチャーしていただきました。

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2015年10月24日に開催された塾生限定講座では、照明デザイナーの東海林弘靖さんをお招きし、前半は光と人間の生活の関係、ご自身が手がけられた建築物等についてレクチャーしていただき、後半は数名のグループに分かれ、「元気が出る光をつくる」をテーマにワークショップを行いました。

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講義ではまず、光の空間のデザインと人間の生理・心理との関わりや光のイメージについて、自然・人工それぞれの切り口から写真を使って丁寧に解説していただきました。人間と光は原始から切り離せない関係にあり、光の当たり方、色彩、照度、明るさなどは人の活動や心の状況に大きく影響するそうです。例えば、照度の高い朝の光に当たると、私たちはアクティブになり、一日の活力を得ることができます。また、オーロラは多くの人が知っている有名な例ですが、国や地域によっても光にはさまざまな種類があるそうです。
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2015年8月23日。昨晩も遅くまで続いた熱い夜塾とは裏腹に、静謐すぎるくらいの霧雨が舞う森の朝を迎えました。どこまでも続く薄いグレイに染まった空と深い緑の風景が広がっています。朝食の時間まで「メム メドウス」内を散策していると、数頭の馬たちが厩屋からそれぞれ決められた場所に移され、牧草を食べながらのんびりとした時間を過ごしています。大自然が一面に広がる風景、そして緩やかな時間が流れる場所での合宿もいよいよ最終日を迎えました。この日は、大樹町の方々や食物に触れた2日間を通して感じたこと、そして、今年の講座のテーマであるこれからの大三島について議論を行いました。
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©Kai Nakamura

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2015年8月に行われた大樹町合宿の初日、朝8時に羽田空港を出発し、9時半過ぎにとかち帯広空港に到着しました。天候は晴れ。そこからバスに乗車し、大樹町にある環境技術研究機構「メム メドウズ」に向かいました。
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©Kai Nakamura

「メム メドウズ」は、公益財団法人LIXIL住生活財団が2011年4月に設立したもので、省エネルギー、室内温熱環境のコントロール、耐震構造の検証など住宅を取り巻く多様な実験に取り組んでいる施設です。牧場跡地に昔からあった住宅や施設を取り壊さず、土地の持つ記憶をそのまま風情として残しながら改修し、資源も有効に活用しています。

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北海道・大樹町への合宿を控えた7月25日、エスキースと大樹町合宿のガイダンスを行いました。農業をベースにした理想の住まい方を提案するチーム、週末や休暇住宅のシェアハウスのモデルを考えるチーム、「大三島みんなの家」を中心にした大山祇神社参道活性化のための提案を考えるチームに分かれて、それぞれ事前に提出したレポートに基づいて発表をしました。
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7月11日の塾生講座では、前半に「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2015」展覧会のリニューアルと「みんなの家」改修作業の進捗報告があり、後半は、前回の6月13日に開催した塚本由晴氏・篠原聡子氏によるレクチャーを振り返りつつ、「農業をベースにした住まい」「シェアハウス」「参道活性化の提案」の3つのテーマの中から現在各自が考えているテーマを発表し、テーマ別により具体的なディスカッションを行いました。
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展覧会の報告では、スライドによる展示風景写真の紹介とエピソードを含めた説明により、展覧会のイメージを掴むことができました。展覧会の入口からは、壁一面にみかんのパネルが目に飛び込み、鮮やかなビタミンカラーに包まれて、今にもみかんの香りが漂い、みかん畑に迷い込んだような迫力がありました。大島の石でつくられたテーブルの上には、大三島のみずみずしいレモンが飾られ、瀬戸内海で元気に育った柑橘類から自然のパワーが感じられて、見ているだけでも元気がもらえそうでした。 > 続きを読む

5月30日の塾生限定講座では、5月1日から3日まで行われた大三島合宿で得た経験をもとに、今後の課題テーマ選択に向けてディスカッションをしました。
この日は初夏を思わせる快晴の中、恵比寿スタジオの妻入りの開口が大きく開かれていました。それは出雲大社に代表される大社造りを現代用語で解釈したような、厳かですが外部とのつながりを緩やかに保つ、塾生たちの住まいのように見えました。
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©Kai Nakamura > 続きを読む