今治市伊東豊雄建築ミュージアムに「みんなの家」の模型が追加されました!
現在、今治市伊東豊雄建築ミュージアムにて開催中の展覧会「これからの建築を考える」の展示作品が追加されました。
スティールハットの最後の展示スペースとなるサロンでは、仙台市宮城野区や釜石市の商店街など、東北各地に広まりつつある「みんなの家」プロジェクトの現状を展示しています。今回、「みんなの家」を設計した建築家のご協力をいただき、新たな展示作品が加わりましたので、ご紹介いたします。
山本理顕氏設計の「みんなの家」は、岩手県釜石市平田地区の仮設住宅地に、2012年5月に完成しました。実際の建築には、光を通す円錐形の屋根がかかっています。
SANAA設計の「みんなの家」は、宮城県東松島市の宮戸島にある小学校の仮設住宅地に、2012年10月に完成しました。やわらかなカーブをえがく、丸い大きな屋根が特徴です。
伊東豊雄+大西麻貴氏設計の「みんなの家」は、宮城県東松島市最大の仮設住宅地に、2013年1月に完成しました。集会所に隣接した3つの小さな空間は、仮設住宅に暮らす子どもたちの交流の場となっています。
そして先週からは、陸前高田の「みんなの家」の模型が追加されました。岩手県陸前高田市の町の中心部を見下ろす高台に、2012年11月に完成した「みんなの家」は、伊東豊雄がコミッショナーを務め、乾久美子氏、藤本壮介氏、平田晃久氏の3人の建築家が参加した第13回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館にて展示を行い、金獅子賞を受賞しました。展示台には、陸前高田の杉の丸太を使っています。
これらの模型とあわせて、壁面に貼られたパネルでは、それぞれの建築について詳しく紹介しています。
「これからの建築を考える」展は、6月中旬頃まで開催予定です。
気候の良いこれからの季節、是非お出かけください。