子ども建築塾 2025 年度 前期第 6回 描きながら、つくりながら、感じながら、考える②

2025年07月22日

7月5日(土)に行われた、前期第6回授業の様子をお伝えします。

最終発表会まで模型制作は残り3回。徐々に緊張感が高まってきました。

7月に入り気温がさらに上がり、子どもたちは扇風機に顔を近づけて風を感じていました。

早速、作業開始です。
「強風だけではなくて、微風も感じられるようにしたい」「風が吹くことで音も楽しめるようになりたい」など、五感を使って風を感じることを想定してくれました。TAも一緒にスタディ模型をつくっていき、子どもたちと一緒になって作業を進めていきました。

模型制作を進める子どもたちに先生方からコメントをいただきました。

太田先生「柱を建てる時、土台の段ボールの枚数を多くすると柱がしっかり固定されて倒れないよ。」と実際の模型を見せながら説明してくださいました。

それを見た子どもたちは、新たな模型のつくり方を実践。楽しそうに作業を進めていました。

TAからも様々な質問が飛び交いました。
「いえを包むステンドグラスのパネルを分けて、風を受けて動くようにしたらどう?」
「四角だけじゃなくて、丸や婉曲したカタチも考えてみたらどう?」
「風の強弱を変えるにはどうしたらいいかな?」
などと、より模型の完成度を高めていくようなフェーズに入ってきているようです。

また、自分たちの写真が印刷された点景を模型に置いて自分が実際にそこで過ごすイメージを膨らませてみたり、「自分はこんな風の感じ方を楽しみたい」といったように、これまでより一層、自分と場所との関係性を意識しながら作業を進めました。

さらに、「そのカタチいいね!」「この模型材料おすすめだよ」などと子どもたち同士で議論しあったり、励ましあったりする様子もみられ、スタジオ全体で会話が飛び交い、時間いっぱい作業に励みました。

ラストスパート、模型制作の回はあと2回となります!

「いえ」という固定観念に縛られず、自分たちがどう風を感じたいのか? 自由な発想でどんどん手を動かしていきましょう。

なかなか、難しいことではありますが、点景も利用して、スケール感を意識した空間のつくり方ができるとベストです!

自分の考える「風」を感じられるいえ、過ごし方ができるカタチを模索して、楽しんで作業していきましょう!!

法政大学 修士1年 関根萌恵