子ども建築塾 後期7回「模型づくりに挑戦!」
皆様、こんにちは。1月25日、恵比寿スタジオにて子ども建築塾後期7回目の授業が行われました。
今回の授業から、いよいよ「まちの建築」の模型づくりが始まりました。模型制作は、子どもたちが一人一人黙々と作業するのではなく、伊東先生、太田先生に模型の表現の仕方を教えてもらったり、TAが具体的なつくり方や素材の選び方をアドバイスしたり、他の子の模型を見に行って刺激を受けたりしながら、進められます。
今回の授業では、制作を始める前に、まずは子どもたちが選んだ「まちの建築」の敷地図面を準備しました。広範囲にわたって敷地を設定している子は1/200、小さな土地で計画している子は1/50と、それぞれの敷地に合ったスケールを任意に設定します。次に、敷地図面の上にトレーシングペーパーを重ねて、どのくらいの大きさの模型をつくるのか、イメージをふくらませます。冬休み前につくった敷地模型を使ったり、人の添景をあててみながら考える子もいました。
模型の大きさがイメージできたら、さっそく制作に取りかかります。子どもたちは、自分が考える「まちの建築」に合う素材を選んだり、TAからのアドバイスで、時折スケール感を確認しながら作業が進められました。模型の素材には、透明感、不透明感を表現するためにプラスチック板を使用したり、様々な色や形を表現するために自宅からカラーモールを持ってくる子もいました。
今回、5つあるテーマ「水」「人・おばけ」「生き物」「木」「坂」のうち、私は「人・おばけ」のグループを担当しています。「人」はまだしも「おばけ」は、ふだん子どもたちが身近に感じているものではないので、どのようにまちとつなげて考えるのか、苦戦していました。しかし、会話をしていると、学校で話題になっている怪談話など、ふだんの生活の中でもおばけと関わりがあることに気づき、だんだんとおばけを身近なものと捉えられるようになりました。そして、おばけとともに何かをする、主観的に考えた案へと変わっていきました。
またこの日は、子どもたちが夏期合宿で訪れた大三島からみかんが届いていたため、模型制作の休憩がてらにみかんを食べたり、暖炉の近くで温まったり、和やかな風景が見受けられました。
模型制作は、2日間のスタジオ開放日を活用しつつ、次回の授業での完成を目指します。
子どもたちの「まちの建築」がどのようなかたちで完成するのか、とても楽しみです。
日本女子大学家政学部住居学科3年 北爪鈴夏