しまなみ海道　視察・現地打ち合わせ

7月31日、進行中の4つのプロジェクトの視察・現地打ち合わせに行ってきました。

大島 石の休憩所

午前中は、大島の宮窪町で計画が進行しているプロジェクトの打ち合わせを行いました。今回の打ち合わせでは、塾生それぞれが考えたアイデアをスケッチと文章でまとめ、様々な視点で描かれているアイデアを見ていただきました。

アイデア1つ1つに丁寧にコメントをいただき、打ち合わせを進めていくにつれ、依頼主であるNPO能島の里のみなさんがやりたいことがだんだんと見えてきました。最初は小さな規模から始めるけれども、全体の構想を持って徐々に計画がひろがっていくことを想像すると、これからの展開がますます楽しみになりました。

大島 野間仁根邸

午後からは大島の吉海町にある、野間仁根さんという洋画家の方の生家である築180年の古くて立派なお屋敷を見学させていただきました。現在は誰も住んでおらず空き家の状態ですが、地元に住んでいる方々が野間邸をとても大切に思っており、ボランティアで月に一度、みんなで掃除をしているそうです。地元に住む池田さんという習字の先生が中心となって活動しており、今回はその池田さんに案内していただきました。池田さん達の掃除の甲斐もあってか、建物の内部は使われていた当時に近い状態のまま維持されており、良い状態でした。しかし、2か月ほど前に母屋の屋根の一部が落ちてしまい、そこから雨が吹き込んで、建物が傷み始めていました。そこで、この建物をどうにか修理・活用して守っていきたいとのお話しをいただき、今回見学させていただくこととなりました。

池田さんから野間邸の話やこれまでの掃除の活動の話を伺った後、今後の方向性を話しました。まだ具体的な活動は見えていませんが、今後、何かお力添えできればと思います。

大三島 よし川

夕方からは大三島に戻り、宮浦港の近くで「よし川」というレストランを営んでいる岡本さんと打ち合わせを行いました。こちらも塾生が考えたアイデアを、スケッチと文章でまとめたものを見ていただきました。アイデアスケッチを見ながら話していくなかで、全体を改修していくというよりは、お店の顔であり、街との接点となるエントランスの部分を効果的に改修していく方針となりました。これからは、エントランス部分を中心にどのようなことができるのかを考えていきたいと思います。

大三島 参道保存プロジェクト

最後は、今治北高校大三島分校のみなさんと行っている参道保存プロジェクトの打ち合わせを行いました。

前回の打ち合わせで意見が挙がった、参道の昔の地図をつくることや、昔の写真を集めて展示会をやるなどのアイデアを、大三島分校の文化祭で展示するのはどうかと田村先生が提案してくださいました。また、参道の空き家の掃除も近日中に開催できそうで、こちらも今後ますます進展していきそうです。

1日に4件の打ち合わせはなかなかハードでしたが、それぞれのプロジェクトが少しずつ進展していることを実感できた機会となりました。

長塚