子ども建築塾 夏期合宿(1日目)
皆様、こんにちは。首都大学東京2年の永田えりです。
8月17日・18日の二日間、子ども建築塾の夏期合宿が行われました。
まずは、初日のレポートをお届けいたします。
朝9時半に広島県福山駅に集合し、バスで愛媛県今治市にある伊東豊雄建築ミュージアムへと向かいます。福山駅に到着した子どもたちは、これから始まる合宿への期待、また塾生同士約一か月ぶりの再会ということもあり、皆とても嬉しそうです。
バスで約1時間半移動し、大三島にある伊東豊雄建築ミュージアムに到着!子どもたち、親御さん、TAからも、大三島の素晴らしい自然の中に建つミュージアムに歓声があがります。
シルバーハットに入ると伊東先生、今回ワークショップの講師を務めてくださるテキスタイルコーディネーター・デザイナーの安東陽子先生、一緒にワークショップを行う今治の小学生、TAを務める広島大学・広島工業大学の学生の方々が迎えて下さりました。
自己紹介を終えて、4,5人のグループに分かれ、まずはミュージアムを見学します。寝転がりながら見られる天井や壁に書かれた世界の建築家の言葉、模型、建物のつくりにみんな興味津々です。
見学の後は昼食をとり、ついにワークショップ開始です!今回のワークショップは、光や風を通す布を使ってシルバーハットに「すけすけハウス」をつくるというもの。グループごとにアイデアを話し合い、布にはる模様のデザインを考えます。
「布を重ねたとき、どんな風に見えるかな?」
「模様も良いけど、絵を切り取ってお話みたいにするのはどうかな?」
子ども同士で沢山の意見が飛び交います。
アイデアがまとまったら、実際に模様を切って、布に貼り付けていきます。どうやら、大きさや配置のバランス感覚が難しいようです。手が止まってしまったときは、安東先生が「実際に吊るした時どのように見えるかな?」とアドバイスします。
布に貼り付ける段階になって模様が小さいことに気付くグループもありました。
「重ねたらちょうどいいよ!」
「小さいのをたくさん貼ってもきれいかも。」
子ども達も完成図を予想しながら切り直し、貼っては剥がしを繰り返します。中には模様に色を付けているグループも!
建築塾の子どもと今治の子どもが声を掛け合いながら作業している姿も印象的です。
そして、いよいよ制作した布を、大きな円形のレールに吊るしたら、完成です!
グループごとに発表し、伊東先生と安東先生が講評してくださいます。
「これは何をイメージしたの?」
「季節の絵を重ねると違う季節なのに溶け合っていいね。」
子どもたちの作品はどれも個性的で面白く、完成した「すけすけハウス」は風になびいてとても涼しげでした。一枚の布から空間をつくることで何を感じられたのか、東京に戻ってから子ども達がどのようにこの経験を活かしてくれるのか、期待が高まります。
最後にみんなで記念写真を撮影して今治の子どもたちとお別れをし、バスで宿泊先の「大三島ふるさと憩の家」へ移動します。
お風呂で汗を流した後はバーベキュー!大三島の自然の中でみんな楽しそうにもりもり食べていました。暗くなってからは花火を楽しんで、一日目は無事に終了となりました。
ワークショップ、今治の子どもたちとの交流、バーベキュー、花火と、初日から盛り沢山な内容でしたが、夏休みの良い思い出になったのではないでしょうか。