塾生講座 大三島合宿1日目
2016年5月1日、お天気に恵まれたこの日、3日間の大三島合宿がスタートしました。JR福山駅に集合し、チームごとにレンタカーで尾道に移動します。
尾道WHARF・ONOMICHI U2
「尾道WHARF」でのランチの後、「ONOMICHI U2」を見学しました。「ONOMICHI U2」は元は港湾倉庫「県営上屋2号」として使われていた建物をリノベーションしてつくられた複合施設です。U2の意味は「ウワヤ」の「ウ」、そして「2」号からとっているそうです。レストランやショップ、カフェ、ホテルはどこも、サイクリストのことを考えられたつくりになっており、駐輪スペースは広く、スロープ完備で自転車のメンテナンスショップも併設されています。
ゴールデンウィーク中ということもあり、施設内のレストランは満席で列もできていました。瀬戸内の島々の物販スペースでお話させていただいた方は、広島市内から観光で来ているとのこと。サイクリストでなくても楽しめる、おしゃれな観光スポットとなっているようです。
忠海港
レンタカーとともに大三島へ移動するため忠海港へ。フェリーターミナルは大久野島(おおくのしま)を目指す人でごった返していました。大久野島は野生のうさぎとふれ合える島として大人気の島です。外国人観光客も多く、島のブランディング手法のひとつとして「動物」という考え方もあるあるではないかという気づきを得ました。
伊東豊雄建築ミュージアム
フェリーを降り、大三島に上陸した後は、「伊東豊雄建築ミュージアム」に向かいました。
シルバーハットにて講師、塾生が集合し、伊東塾長よりミュージアムについての説明および塾生へのメッセージをお話しいただきました。シルバーハットは以前は東京都中野区にあった伊東塾長のご自宅を、ご縁あって今治市へ寄贈されたそうです。シルバーハットから見える瀬戸内海と美しい夕日。半屋外になっており、心地よい風が吹き抜けて、鳥のさえずりが聞こえる贅沢なひとときを過ごしました。階段を登ったところにあるもともと子ども部屋だったスペースには、大橋晃明さん設計の家具も置かれています。
その後、スティールハットに移動して、「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2015」の展示を見学しました。壁面だけでなく床まで展示があるため、靴を脱いで見学します。ご近所の農家さんが、来館された方々が自由に持ち帰れるように柑橘類を置いてくださっており、島の方々に支えられてこのミュージアムがあることも感じました。大三島の魅力が詰まった展示でした。
大三島ふるさと憩の家
ミュージアムを見学した後は、木造の小学校を改築した、宿泊施設「大三島ふるさと憩の家」にて、地元の方も交えてバーベキューをしました。二つ隣りの島・大島からもNPO能島の里の方々にお越しいただき、おいしい海の幸をいただきながら島の産業の現状や課題を話していると、あっという間に日は暮れて、話し足りないくらいでした。
夜塾
今年度の塾生講座は8つのグループに分かれて、それぞれにミッションを持って活動していきます。夜塾では、まずそれぞれのチームの代表より、どのようなことを実現していきたいことを発表しました。昨年度の反省点や課題を踏まえ、今年度は計画を「かたちにする」ということを共通認識として持ちました。
その後は各グループごとでブレストを行ったり、残りの2日間の活動を有意義なものにするために、活動計画や訪問先でのヒアリングポイントをまとめていきました。議論は尽きず、夜はどんどん更けて深夜にまで及びましたが、明日からの活動がより一層充実したものになる予感がしました。
塾生 作本歩美