子ども建築塾 前期第7回「自分のアイデアを模型に表現しよう!」

2017年08月08日

みなさま、こんにちは。暑さの厳しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。7月29日に行われた子ども建築塾前期7回目の授業についてお伝えいたします。

今回は模型づくりの続きを行いました。今まで制作してきたスタディ模型をもとに、本番模型の制作を進めていきます。

授業の始めに、アストリッド先生から「公園も大事だけど、『みんなの家』という『建物』をつくることを忘れずにね!」「夏は暑くて、冬は寒い、梅雨は雨だらけ、そんなときにも快適に過ごせる家ってなんだろう?」というヒントをいただきました。

伊東塾長からは「こうつくったら楽しい、だけでなく、自分や家族がこの近くに住んでいたらどう使うだろうかと考えたらまたアイデアが変わってくるかもしれない。」とコメントをいただきました。

模型制作も大事ですが、ここで一度立ち止まって、「みんなの家」とはどのような場所なのか、テーマを振り返る時間が必要だと感じました。私のグループでは、子どもとTAで話し合い、「ここにおばあちゃんや小さい子が来たら何をする?」「お母さんたちの溜まり場がほしいよね。カフェをつくるのはどう?」といった具体的なシチュエーションから、どういった場所が必要になるのかを考え、それにふさわしい機能を導き出しました。

また、大まかなプログラムが決まっている子は、中の使い方を細かく考えていきました。「上下の階をつなぐ機能としてチューブを利用する」「暑いときでも寒いときでも使える空間にするために、温室を活用しよう」といった提案がありました。みんなが利用する建物を、楽しく使いやすいように、子どもとTAが一緒に「みんなの家」について考えました。

残りの授業回数もあと少しということもあり、今回は子どもとTAがじっくり話し合ってできる最後の授業回だったかもしれません。課題としては「誰が、何をする」といったソフト面の問題、「建物の機能をどうする」といったハード面の問題もあります。個人によって抱える問題がかなり違うように見受けられました。そういった問題を解消して、本番模型の制作に取り掛かるグループが多かったです。

グループ内での話し合い、本番模型の制作をしていると、終わりの時間がやってきました。授業の最後に、アストリッド先生から「次回までに、家族や友達がここに集まる様子をスケッチしてみよう。どうしたら参加したいと思うかな。もっと深く考えてみよう。」というコメントをいただきました。

伊東先生からも「模型がきれいにつくられているね。あとは、どんな人たちがどんなふうに使うのか考えてみよう。楽しみにしています。」と授業を総括していただきました。

発表会まで残りの授業もあと2回、スタジオ開放日が1回となりました。

今回、私はたくさん子どもとお話をしました。たわいもない話を入れつつ、「みんなの家」にはどんな人が来るか、何をするか、そのためには何が必要か、紙に書いていきました。材料を見ながら模型の素材を選び、構造についても話しました。今後授業でつくっていく本番模型とプレゼンボードに、今日決めたことが反映できれば良いなと思います。子どもたちが自分の思い描いた「みんなの家」をより良いものにできるよう、サポートしていきたいです。

次回の授業は9月です。みなさま、良い夏休みをお過ごしください!

工学院大学大学院修士2年 五十嵐愛実