子ども建築塾 川越まち探検

2017年11月28日

みなさん、こんにちは。10月29日、子ども建築塾の遠足として、「川越まち探検」が開催されました。川越は「蔵造りのまちなみ」や「大正浪漫通り」、伊東豊雄塾長が設計した「ヤオコー美術館」などさまざまな時代の建物があるまちです。今回子どもたちと一緒に川越のまちを実際に歩くことで、後期「まち」の課題に生かせるたくさんの体験や発見を得ることができました。

当日はあいにくの大雨でしたが、たくさんの子どもたちがお父さん、お母さん、兄弟を連れて家族で参加してくれました。天気を考慮し、当初の日程を変更して、まずはバスで伊東豊雄塾長が設計した「ヤオコー川越美術館 三栖右嗣記念館」へ。姿を現したヤオコー川越美術館に、子どもたちもわくわくした様子です。はじめに美術館のスタッフの方から建物の沿革などについてレクチャーしていただきました。みんな真剣なまなざしで聞いていました。レクチャーが終わると、いざ見学スタート。初めて体験する空間に目を輝かせる子、絵をじっくり見る子、それぞれが自由にいろいろな視点、角度から美術館を楽しんでいました。

ここでスタッフの方からのサプライズがありました。特別に展示室2の照明、通称「UFO」を動かす体験をさせていただきました。天井から降りてくる「UFO」に子どもたちのテンションが最高潮に。この「UFO」は天窓から入る光を反射し間接光にするだけでなく、高さや照明の角度を調整することで室内の作品全てが最も良く見えるように照らしているのだそうです。スタッフの方の丁寧な解説とサプライズに、子どもたちも大満足した様子。建物も人も、とても温かみのある美術館でした。

さて、いよいよ川越のまちへ繰り出します。天気は相変わらず大雨でしたが、突然変わる川越のまちなみに、子どもたちの好奇心は爆発寸前でした。最初に着いた「菓子屋横丁」では昔ながらのまちなみや舗装で、なんだかタイムスリップしたような感覚に。子どもたちはおこづかいで駄菓子をたくさん買っていました。中には日本一長いふ菓子を買った子も。

30分程度「菓子屋横丁」で食べ歩きをした後、「蔵造りのまちなみ」のメインストリートへ。古いものでは江戸時代、明治、大正といった昔の建物が軒を連ねる通りに、子どもたちもびっくりした様子。普段目にする建物やまちなみとの違いに、TAのお兄さん・お姉さんへの質問が止まりませんでした。この後「蔵造りのまちなみ」「大正浪漫通り」「クレアモール」と、過去から現代へと変化するまちなみを楽しみ、TAの出すクイズなどを通して勉強しながら駅に到着し、解散となりました。

一日中雨でしたが、子どもたちに天気なんて関係なかったようです。みんな最後まで元気いっぱいに楽しく川越のまちを探検することができました。また、子どもたち同士の仲も深まり、後期のグループワークに向けていい機会になったと思います。今回実際に現地で見学し、体験したことを後期「まち」の課題に生かせるよう、子どもたちと一緒におさらいしたいと思います。

東京電機大学3年 川田啓介