第一回子ども建築塾
ついに伊東塾1回目の「子ども建築塾」が行われました。
全部で20名ほどのボランティアスタッフの学生の方々と、子ども達に保護者の皆様、見学者等、総勢80名ほどの方々が神谷町スタジオまでお越し下さいました。
1回目は子ども達が「自分の住みたい家」と題して造作した絵を、各自の自己紹介をふまえながら、見せ合いました。私も子ども達の絵は初めてみたのですが、非常に独創性に溢れたものが多い中に意外と現実的な案混じっていたりすると、不思議とそういったものはそれはそれで独創的に見えてしまいます。恐らく現実にそれが存在することを、より意識の中で具現化しやすいが為に、その不可思議さが際立つのでしょうか。
どの案も魅力的なものばかりで面白かった反面、ほぼ全ての子達が家というと壁があり屋根があり、窓がありという基本構成を忠実に守っていたことにもまた驚かされた気がします。なんならもっとそういった枠組みから脱却していてもよかったのかもしれませんが、しかしそういった基本を抑えていないものを果たして家と定義づけてといのかはわかりません。
これから子ども達は伊東塾で、空想の世界で作り上げた建築をいかに現実と調和させていくか、その道筋を学んで行くわけですが、空想を現実に落とし込む作業というのは基本に忠実になることではないような気がします。その基本概念というものすら打破するような現実を生み出すことは、空想をめげることなく蓄積し続ければ可能なのではないでしょうか。
少し支離滅裂な感想文になってしまいましたが、要約して言いたかったことは、元気な子ども達ばかりでしたので、これからの進展が楽しみだということです。