子ども建築塾 2017年度 後期第10回授業「アイデアをまとめよう!②」
みなさん、こんにちは。工学院大学大学院修士2年の関野雄介です。
2月24日に行われた子ども建築塾の授業についてお伝えします。
この日は、発表会前の最後の授業ということもあってか、子どもたちはスタジオに到着すると、すぐに宿題で描いてきたプレゼンボードを机に広げて、それぞれが黙々と取り組み始めるところからスタートしました。
授業は、始めの1時間は前回に引き続き自分のプレゼンボードを完成させる時間、残りの1時間はグループ発表の練習をする時間、というように個人とグループの2つの時間で構成されていました。
ほとんどの子どもが、前回の授業では途中で終わってしまったプレゼンボードを家に持ち帰りコツコツと進めてきたため、プレゼンボードに必要な素材は揃っている状態でした。なので、この時間はこれまでやってきたことがちゃんと表現できているかを確認したり、初めて発表を聞く人に向けてどうやったら内容がもっと伝わりやすくなるか考えたり、といった+αの時間に充てることができました。
プレゼンボードは、色紙をいろいろなかたちに切ってパッチワークのように貼っているもの、見やすいように模型写真が大きくメインに貼られているもの、伝えたいところをいろいろな種類のペンを使い大きな文字で強調して仕上げているものなど、全体を見渡すと発表で伝わりやすいようにと工夫した結果として、その子の個性が上手に出ているものばかりだったので、今年も発表が楽しみです。
そうこうしていると、すぐにグループ発表の練習時間になりました。
まだ個人の作業をしたい子も何人かいましたが、一旦手を止めて、ここはグループの時間と頭を切り替えます。
どうしたら、自分だけではなく、みんなの発表になるのだろうか。みんな頭を抱えています。
自分のプレゼンボードに少しだけ空白を余して、4枚を並べたときにグループとして一体感が出るように工夫をするグループもあれば、1人がみんなの建物を巡ってインタビューする、というように発表の仕方を工夫するグループもありました。
子ども同士もっとこうした方が良いんじゃないかと自分の意見を言ったり、それ良いね!とグループの子の意見を聞いたりと、グループの中では常に会話が飛び交い、最初の頃と比べると、ここまで仲良くなるのかとTAが感心してしまうくらい、みんなとても良い雰囲気でした。
これまでの子ども建築塾では、みんなで発表の練習をする時間は設けていませんでしたが、今年はこのようにみんなで話し合う時間がしっかり設けられていて、とても良かったと思います。
さて、次回はとうとう待ちに待った発表会です。
いつものスタジオと違う場所で発表するので、いつも以上に緊張すると思いますが、これまでの集大成として、グループのみんなで楽しんでほしいと思います。