子ども建築塾 2018年度 前期第1回「動物と一緒にくらすいえを考えよう!」
皆さん、こんにちは。
今年で7年目になる子ども建築塾、2018年度前期「いえ」の授業が4月8日にスタートしました!
ようやく春の暖かさが増してきた中、緊張した面持ちのTA、塾生の子どもたちが集まってきました。まずグループごとに分かれ、それぞれ授業が始まるまで自己紹介やおしゃべりをして待っています。授業が始まると伊東先生をはじめとする先生方と塾スタッフの自己紹介が行われました。今年もどんな作品ができるのか、先生たちも楽しみにしていることがお話からも伝わってきます。
2018年度前期「いえ」の授業は「動物と一緒にくらすいえ」がテーマです。グループごとに、「ムササビ」「ペンギン」「ラクダ」「カンガルー」「フラミンゴ」に分かれて一緒にくらすいえを考えていきます。課題の説明が終わった後、伊東先生、アスリッド・クライン先生のレクチャーへ進みました。
まず伊東先生のレクチャーでは、2015年度の課題「動物たちがくらすいえ」の作品紹介を行い、その中で動物のくらし方は様々あって想像力を膨らませてほしいということを話しました。また、今回の課題では、「一緒にくらすにはどうするのか」「どんな家族になるのか」「いえってなんだろうか、動物とくらすことで何が生まれるのか」など、これから課題に取り組む中で意識していくこと、また楽しくやることが大切だとお話してくださいました。
続いてアスリッド先生が、今回一緒にくらす動物たちの写真を織り交ぜながらレクチャーしてくださいました。子どもたちは真剣な表情で話を聞きながらも、不意に出てくる動物たちの面白い写真にはスタジオが笑いに包まれ、一気に和やかな空気に変わりました。
アストリッド先生のレクチャー後はグループで担当する動物を決めるくじ引きをしました。
グループの代表者に出てきてもらい、引き当てた動物がこれから一緒にくらすこととなる動物です!
くじ引き後はグループに分かれてそれぞれ自己紹介をした後にみんなで背を測り合いました。自分の身長だけでなく、TAや動物の身長など、いろんな身長を協力して測りました。その後、スタジオの壁に貼られている実物大の動物の大きさを比べ、動物と自分のスケール感の違いを確認しました。
また、今回つくる模型のスケールである1/20の大きさも、TAがつくった1/20の恵比寿スタジオ模型や、1/20サイズの動物の点景を使って確認しました。これから課題を進めていく上でスケール感はとても大事にしてほしい要素です。
授業の後半では、それぞれスケッチを描きながら動物とどのようなくらしをしていくのか考えました。「寝る」「食べる」「遊ぶ」などの行為を、本来なら一緒にくらすことのない動物たちと、どのように生活していくのか、そんな話をしながら子どもたちのアイデアでA3の紙が埋められていきます。気づけば第1回授業とは思えないほどの盛り上がりでスタジオの外までそのにぎやかさが伝わってきます。描く手が止まらないまま、初回の授業は終わりの時間が近づいてきました。
最後に伊東先生やアストリッド先生、太田先生からの講評をもらい、これから子どもたちがどのような作品をつくり上げていくのか、より一層楽しみになりました。アストリッド先生のお話にあった「シークレットパワー」がこれから動物と一緒にくらすいえをどのように面白く楽しいものにしていくのか期待しています!
次回からは、早くも模型制作に入ります。練習模型をつくっていく中でまた新しい発見が生まれていくことを楽しみにしています。
ではまた次回の授業でお会いしましょう、ありがとうございました。
神奈川大学工学部建築学科 佐塚将太