子ども建築塾2020年度 第1回「『透明ないえ』ってなんだろう?」

2020年10月22日

みなさん、こんにちは。
日増しに気温も下がり、秋の色が濃くなりつつある10月17日(土)、2020年度の授業がスタートしました!
今年度の授業に期待を膨らませながら子どもたちがやってきました。

テーマは「透明ないえ」です。この課題では次の3つの視点を持って取り組みます。

1.「いえ」はハコではない。

2.「いえ」は舞台。

3.「いえ」は世界とつながっている。

今までの暮らしの中では感じることのない、これらの視点に期待や不安を抱えながらもテーマの意味や可能性を感じつつ探求をはじめました。

皆さんは透明ないえと聞いたらどんな家をイメージしますか?塾長の伊東先生や講師のアストリッド先生をはじめ、透明な建築やモノに関するレクチャーを受けました。

フィリップ・ジョンソン「グラスハウス」などの建築物、アクリルや網などの向こう側を覗くことができる透明なモノが挙げられ、徐々にテーマのイメージが湧きはじめたことと思います。

これらのお話を受け、子どもたちは6つのグループに分かれ、「身の回りにある透明なモノを想像する」「透明であることによる効果」「今学んでいるスタジオが透明だったらどうなるか」について意見を出し合い議論しました。

遊ぶときに用いる水やシャボン玉、食事の時に見かける生卵の白身や薄く切った白身魚の刺身など、子どもならではの気づきが飛び交いました。また、屋根が透明なら雨音を視覚的にも感じられる、朝と夕の境がはっきり分かるなど思慮深い考察も見られ感銘を受けました。

楽しかった話し合いも終わり、最後はグループ毎に発表を行いました。

自分のグループには無かった物事に対して共感や驚きもあり良い締めくくりとなったことでしょう。

次回の授業では、2週間の間で見つけた透明なモノ、みんなの好きな透明を集め発表し合い、スケッチを取り組みはじめます。

どのような素材や造形の家でどのようなアクティブが展開されるか、今から楽しみです!

これからも身の回りの事象をよく観察し、よく考え楽しく「透明ないえ」をつくりましょう!

 

次回は10月31日(土)です。お楽しみに~

東洋大学 4年 小林みらの