子ども建築塾2020年度 第7回「考えたことを、カタチにしてみよう!②」

2021年03月19日

みなさん、こんにちは!
今回は2月20日(土)に行われた第7回授業の様子をお伝えします。

今年に入ってはじめての子ども建築塾では、前回に引き続き「透明ないえ」の模型づくりを行いました。

授業のはじめにアストリッド先生から外から中、中から外と、周辺も含めた空間を考えようというお話があり、これまで建物単体をどうしようか、想像を膨らませていた子ども達が、その建物がどんな場所に建つイメージなのか、敷地についても考えるようになりました。

また、最終発表が近づいてきたので、残り授業数の作業ペースのスケジュールを立てました。新型コロナウイルスの影響で授業が何回か延期になった分、作業ペースの配分が難しいようで、まだまだ模型が終わらない!といった様子が見受けられました。その分、塾にある材料を家に持って帰って作業する子も多くいました。

模型制作は、だんだんとかたちになってきた子が多いですが、かたちになってきたからこそ、”透明“であることと、”いえ“であることといった機能で見ると対立する言語の中で本当にその空間でいいのか、悩んでいる様子でした。

例えば、トイレは透明にはしたくないけど閉じたくはない。「透明ないえ」という課題の中でのトイレってどんなものなんだろう。

これまでずっと考えてきたことだったはずなのに、いざかたちになってくると本当にこれでいいのかと悩むのは、小学生も大人も変わらないな、と思います。

ここでいう透明という表現も、透明度の透明なのか、色としての透明なのか、空気的な透明なのか、透けを楽しむものなのか、ガラス貼りにするものなのか、、、、透明に対する各々の価値観があるように思います。

透明という目で見えないものだからこそ、それぞれの透明の価値観があって、それぞれのイメージがある。そしてそれを具現化し、人にわかってもらえるように伝えるということは、おもしろくも難しいことだなと思います。

子どもたちは最終発表が近づく中で、最後の難しい作業時期に差し掛かっているのかもしれません。最終発表に向けてどのようにまとめるのか、楽しみです!

法政大学大学院1年 池内真奈