塾生講座 臨時エスキース

2016年07月12日

5月1日から3日に行われた大三島合宿の中で、今年度の塾生講座で取り組むプロジェクトのビジョンや計画、構想などを、伊東豊雄建築ミュージアムの2016年度展覧会で展示することが急遽発表されました。その展覧会に向けて、通常の講座とは別途、5月29日に臨時エスキースを行うこととなりました。楽しかった合宿の余韻に浸る間もなく、展示へ向けて、各チームが展示のプランを急ピッチで詰めていきました。

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臨時エスキース当日は、エントランス、Room1、Room2、Room3、サロンの展示内容を各チーム発表し、ディスカッションを行いました。約12チームあるので、1チームあたり発表5分、ディスカッション5分の計10分を目安に進めていく流れとなりました。

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早速エントランスの展示について説明が始まりました。エントランスでは、大三島の立体模型と周辺地図を掲示し、Room1やサロンでの展示と連動していく方針です。それと、伊東さんがなぜ大三島で活動を始めたのかを説明する映像や、ヤマハ発動機が開発中の三輪、四輪車の試作品も展示されます。

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Room1では島民へのインタビューから聞き出した大三島の魅力を「祭、神、食、果、生、景」という6つのテーマごとに、写真やドローイング、現物などを複合的に展示します。その中で見せていただいた柑橘の模型は、模型とは思えないくらいとてもリアルな仕上がりになっていました。Room2では、Room1のテーマと連動した島民へのインタビューや祭の様子などを織り交ぜた20~30分程度の映像を投影します。

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Room3からは、主に塾生が担当するプロジェクトの展示となります。ネット販売、農業スクール、ブランディング、ガイドブック、鈴木邸活用、大三島公民館+図書館改修案、屋台、休憩小屋、醸造所+オーベルジュ、大三島みんなの家の10チームの展示の説明がありましたが、塾生それぞれ強い思い入れがあることと、短い時間で作成したため整理しきれていないこともあり、10分の発表時間、ディスカッションではとどまらないものとなりました。講師陣からは全体的に各チームの発表に対して情報量を絞り込んで、より具体的な展示となるようにという意見がありました。

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5月の合宿で初めて大三島に行き、合宿を終えて一か月も経たない間に各チームで大三島に対してどのようなことができるのかということを考え、さらにミュージアムの展示を考えるという、普段の生活ではあまり触れられないことを短い期間で経験をすることができました。

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展示まであまり時間はありませんが、大三島での具体的な活動に向けて、今回の講座で講師の方からいただいた意見やチーム内で話し合ってきたことを整理し、私たち塾生が今年度の活動で何ができるのかをしっかりと考えていきたいと思います。

塾生 浅野剛史