塾生講座 レビュー②

2016年08月24日

伊東豊雄建築ミュージアムの展覧会「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2016」、7月3日から無事にスタートしました。その2週間後の7月16日、恵比寿スタジオで第2回目のレビューが行われました。

まずは、7月2日の内覧会の様子と展覧会の報告、さらに、各チームから進捗の報告がありました。

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展覧会については、エントランスのムービー、Room1、2、3の展示の様子、ヤマハ発動機のコンセプトモデルの展示の報告がありました。展覧会の配付資料も8月中に第2版が刷られ、9月にハーバード大学大学院生の来日に合わせ、英語版も発行する予定です。伊東豊雄建築ミュージアムには、7月3日以降も多くの方が訪れ、展示を見てくれているとのことでした。

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ガイドブックチーム
大三島の「おもしろいこと」を集め、そこから「何ができるのか」を考えてはどうか?とのアドバイスをいただきました。今後は、さまざまな人に取材をし、大三島の魅力をたくさん集めて、その後具体的に、「誰に向けたガイドブックにするか?」「どのようなガイドブックにするか?」を考えていくことになりました。今年に仕上がらなくても、来年までかかってもよい、というお言葉も。

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ブランディングチーム
ブランディングチームはチーム内でさらに「イノシシ」「参道イベント」「マーク」「塩」という4班に分かれて、作業を分担していくことになりました。「イノシシ」は、夏の間にとれるイノシシ肉の活用について、「塩」は、伯方の塩の活用方法について、「参道イベント」は、1.5の鳥居プロジェクトについて、「マーク」は、観光標識の作成について発表しました。

ワイナリー休憩小屋・醸造所+オーベルジュチーム
休憩小屋のモックアップを作成し、講師陣からの感想、意見を参考に、再考していくことになりました。農作業をした後、寝転がれるほうがよいのでは?床が必要なのでは?すのこのようなものが必要なのでは?など、多くの意見をいただきました。

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農業スクールチーム
やさいの学校、Farmイベントの進捗、今後の計画について報告がありました。イベントを実施するためには、人員の確保、PRの仕方や収支計画を十分に検討する必要がありそうです。今治市を巻き込んだかたちで進めていけないだろうか、という意見も出ました。

ネット販売チーム
制作・販売・組織を考えていくのに、春夏秋冬の年間スケジュールを立てたネット販売チーム。秋に開催されるTokyo Design Weekに向け、実際の販売の仕方を考えるのがよいのでは?という意見が出ました。また、今治市のふるさと納税のラインナップに入れてもらい、実際のパッケージを提案してみてはどうか?という意見もありました。

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大三島公民館+図書館チーム
設計変更の報告がありました。また、今後大三島公民館を使用したイベントを検討中です。イベントについては、クリスマスカフェや、駐車場でのパブリックビューイングなどの提案がありました。

屋台チーム
改善点を説明してもらいました。10月16日に開催される「Shima Jam」で実際に使用する予定で動いています。ただし、デザインをもう一度考え直すよう、講師陣からの意見があがりました。

鈴木邸改修チーム
作業の報告がありました。神奈川大学曽我部・吉岡研究室の大学生を中心に動いているプロジェクトですが、大学生さんたちは大変がんばって作業をされており、講師陣からもお褒めの言葉が出ました。7、8月は耐震補強をしていく予定です。今後、鈴木邸をどのように活用するかを考えていくことになりました。

以上が各チームの進捗報告ですが、昨年度までの塾生が中心となって改修を進めてきた「大三島みんなの家」については、6月からは毎週金曜日、土曜日にワインバルの営業が始まったとの報告もありました。

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最後に、伊東塾長から一言いただきました。これから具体的に作業に入っていきますが、デザインをするとは何なのかを、もう一歩踏み込んで考えること、また資金の使い方についても、もう一度よく検討すること、というお話でした。

仕事の合間を縫って、打ち合わせや作業を進めることは本当に大変なことだと思いますが、各チームとも、本当に素晴らしいものを考え、制作し、プロジェクトを進めていると感じました。

それぞれの提案が、大三島の人々のためになることができれば、うれしいことです。そのためには、実際に大三島に行き、島民の方々と触れ合うこともとても大切なことだと思います。また、今後は各チームがもっと交流を持ち、意見の交換などをして、よりアイディアを膨らませていけたら、より素晴らしいものができるのではないかと思いました。

塾生 吉川美紀子