子ども建築塾2019年度 後期第4回 中間発表

2020年03月05日

皆さん、こんにちは。日本女子大学住居学科2年亀田です。
2019年10月16日に行われた中間発表の様子をお伝えします。

今回は今まで描いてきたスケッチの立面、断面を敷地に並べて発表しました。そして太田先生、アストリッド先生、柴田先生、今年度後期の特別授業をしていただいた宮崎晃吉さんから意見やアドバイスをいただきました。

2019年度後期の授業のテーマは「みんなの商店街をつくろう!」です。決められた敷地のなかでエリア分けされているA〜Eのグループごとに発表していきました。

中間発表に向けてこれまでの授業では自分の好きなことを深めて、みんながあったらいいな!つくりたい!という素直なものをたくさんスケッチしてきました。それらを、今回子どもたちはに緊張せず先生方に笑顔で発表してくれました。

Eグループは全体として図書館が多いという印象でした。これから隣の人とどう連携が取れるのかが重要になってくるため、図書館といっても特徴がどのように違うのかお互いにシェアしていくことが必要だという指摘がありました。それぞれのやりたいことが真っ直ぐに表現されているので、今のアイデアが小さくならず、活かしていけるようにつくっていってほしいです。

DグループはEグループに対して大人びた子どものゾーンという表現を柴田先生がなさっていたように、商店街全体を盛り上げるための工夫があり現実的に考えている子が多い印象を持ちました。朝陽くんの商店街を盛り上げる情報や音楽を発信するラジオに着目している点が注目されました。

Cグループはそれぞれが楽しそうな発表をしてくれました。柴田先生やアストリッド先生はどうやって楽しくつながるかについて、1日そこで過ごしてみることを想像したり、ワクワクするような店先エリアについて提案してくださりました。その一方で太田先生は「隣同士で匂いや音など衝突してしまうこともあるので、ある程度注意しながら協力してプラスになっていくことを考えていってほしい」とおっしゃっていました。

休憩を挟んでBグループはツリーハウスや教会など異色の店が建っていました。

太田先生は全体として柔らかい印象を持つBグループのイメージスケッチを模型でうまく表現していきたいということと、1階と2階・インテリアと屋上など自分の店の中で空間が分かれすぎているということを指摘されていました。

Aグループはそれぞれが好きな動物と食べ物でつながっている印象を受けました。
自分の好きなものをテーマに見せているだけでは足りないのではないか、もっと魅せていかないと人が素通りしていくのではないかという意見や、店先エリアをまだまだ活用できるのではないかというアドバイスをいただきました。

今回は自分が考えていること感じていることをそのまま全て伝えた中間発表でした。
宮崎さんは違う要素同士をどのように掛け算していけるかについて具体的なアドバイスをしてくださり、子どもたちはよりはっきりと自分のイメージができたのではないでしょうか。

最後に太田先生は自分だけでなくグループ、グループだけでなく子どもたち全員で一つの商店街をつくっているということを話されていました。この意識を持ってこれから取り組むことで、今ある子どもたちの作品がまた変わっていく予感がしました。

中間発表が終わった後、子どもたちはもう次の授業までにどういったお店をつくりたいのか考えはじめていました。中間発表後からどのような商店街になっていくのかとても楽しみです。