GAKU「自分の興味をカタチにする」第2回授業

2020年09月30日

皆さん、こんにちは。9月20日(日)にGAKUの伊東建築塾が担当する家具デザインクラス「自分の興味をカタチにする」の第2回目授業を行いました。

前回の授業では、レクチャー・家具見学という大変濃い授業内容かつインプットの多い回となりました。
今回の授業もまずはレクチャーからスタートしました。

レクチャー

前回のレクチャーでは藤森先生の尊敬する、アッキレ・カスティリオーニ氏の作品を紹介しながら、クイズ形式で家具の面白さや、デザインやカタチにはしっかりと理由があることなど、基礎の部分を学びました。

今回は、藤森先生が実際に制作した作品をご紹介いただきました。

スタッキングすると収納家具となるスツールや、彫刻に触発されて制作したどこか人体を思わせるような有機的なフォルムの家具、杖と椅子が一体となった家具、家具自体がオーバースケールし家となったようなエキシビジョン作品など、家具の概念をなくし自由な発想を広げることが大事だということを学びました。

 

写真集めの発表・写真の分類分け

続いて今回授業のメインとなる写真の分類分け作業へと進みました。
宿題となっていた「日常で発見した面白い風景」をそれぞれ発表していき、個々の気づきに対して藤森先生から丁寧に感想をいただきました。

個々の写真はそれぞれの頭の中を覗いているようで、とても面白く新しい発見がありました。

次は男女でグループに分かれて、自分の写真のみではなくグループ全体の写真にハッシュタグをつけました。他の子の面白いと思う観点を理解すること、その上で自分なりのハッシュタグをつけるこの作業は自然と視野が広がるように感じます。

また別の子が考えたハッシュタグは、撮影者が意図していなかったフレーズがついているのも面白かったです!

ハッシュタグが集まったところで、グループ内の写真で共通するキーワードを見つけ、写真を分類分けしていきます。

分類分けができたところで、各グループがどのように写真を分けたのか全体に向けて発表しました。

 

興味を膨らませよう

最後に、もう一度グループに分かれて、興味を膨らませる、カタチにする作業に取り掛かりました。写真集めや分類分けで見えてきた自分の興味をカタチにするためには、分類分けで出てきたキーワードがとても重要でした。「転用」「パターン」「足の置き場」などキーワードからイメージを広げ、スケッチ(カタチ)にしました。

次回までの宿題として、A4用紙に2案スケッチをすることが伝えられ、授業は終了となりました。

今回の授業でとても興味深かったのは、男の子と女の子の興味・作業の進め方の違いです。男の子は、人の行動や癖に着目した写真を多く撮り、スケッチではすでに「家具のカタチ」が明確に描かれていました。

対して女の子は、モノや空間で面白いことを発見した写真が多く、スケッチではキーワードから発生したイメージや単語を絵に置き換えたようなふんわりしたスケッチが描かれていました。

よく男女の思考の違いで「論理的」「感覚的」と表されますが、ここまで明確な違いが出たことに驚きました。どちらの捉え方が良い、悪いというわけではないのですが、色々な捉え方を知ることが大事なので、次回以降のグループは男女を混ぜてお互いに刺激しあえる環境で進めていけたらと思います!