子ども建築塾2021年度 後期「つくりながら、描きながら、考える①」
1月15日(土)に行われた、後期第5回授業の様子をお伝えします。
後期の中間発表会が終わってから1カ月経った新年1回目の授業は子どもたちとの「あけましておめでとう」の声から始まりました。
久しぶりの授業ということもあり、みんなのスケッチブックには多くの考えが詰まっていました。
そんな中「今日はお隣さんとのご挨拶から始めましょう」とアストリッド先生が言うと1/40の大きな敷地模型を全員で囲い、グループの垣根を越えて隣の敷地の子たちと情報を共有していました。
そこでは、生産職を担当している子が近くの販売職を担当している子のところに「そこでうちの商品を売りたい」など島ならではの近隣との付き合いがありました。
他のグループの子との話し合いが終わるとそれぞれのテーブルに戻り、1/80の敷地図と1/80のスケール、1/80の建築塾の図面が配れました。
設定していた建物の大きさは思っていたよりも大きいのか、小さいのか各々判断しながら建物を調整していくと敷地には大小さまざまなスペースが生み出されました。
ここでアストリッド先生が空いたスペースの植栽について話し始めます。
人々が集まる大きな木がいいのか、視界が抜ける低木がいいのか、季節で葉の色が変化し花を咲かせる木がいいのか、またそれらの木をどこに配置するのか。
子どもたちは敷地の空いたスペースに目を向けることで隣地との関係性が見えてくるようになり、隣の敷地の子との会話が盛り上がっていました。
そうしているうちに授業終了の時刻になってしまいました。
みんなはまだ話たりないのか次回の授業の説明をしているときに小声で話し合っている子も見受けられました。
次の授業では、みんなのアイデアを模型として立ち上げていく作業です。
実際にヴォリュームとして建つことで隣との平面上の関係性だけでなく、立面での関係性も見えてくるのではないかと思います。
もう後期授業の半分が終わってしまいましたが、引き続き頑張っていきましょう!
日本大学 3年 石井皓基