子ども建築塾2023年度 前期 第1回 課題レクチャー

2023年06月22日

2023年4月22日に行われた、子ども建築塾第1回授業の様子をお伝えします。
今年度は38名の子どもたち迎え、前期課題「東京遊牧少年少女のいえ」がスタートしました。



「遊牧」と聞くと自然の中で牛や馬を連れて定住と移動を繰り返しながら生活する姿を想像しますが、今回は現代風に東京都内で秘密基地のような不思議で面白い過ごし方を考えようといったテーマです。

レクチャーでは、自然や公園といったすでに開けている場所ではなく、高速道路の橋の裏や地下鉄の入り口といった普段人が住まなそうな面白い場所で過ごす、そして当たり前のように家にあるベッドやテーブルをただ用意するのではなく、代わりになるものを工夫して考えようという目標をアストリッド先生が話されました。

伊東先生からは、まず「いえ」とは何か、「まち」とは何かをイメージし、そこから具体的に誰と過ごすのか、そしてどんな過ごし方をするのかとステップを踏まえて、アイデアを広げて考えるのが大事だと仰ってました。

そして先生方のレクチャーが終了後、早速みんなで今イメージしている場所についてグループで話し合いを行いました。

子どもたちは、TA(ティーチング・アシスタント)の問いかけからまずはどういう所で過ごしたいかを考えはじめ、「〇〇な所がいえの近くにあるからここがいい!」「こんな所に行った事があるからよく知ってる!」といった実際に体験した事から考えを広げる子もいたり、「こんな所に住んでみたい!」「こういう所に住んだらどうなるかな?」といった自分自身で考えて場所を選定している子もいました。

先生方やTAと話しながら思いついたアイデアを文字に起こしたり、絵を描いてこんな感じに住みたいと表現していました。

アイデアが出揃ったところで、グループごとにどんな場所のアイデアがあったかみんなの前で発表しました。スカイツリーの避雷針前の所に住みたい、マンションを改造したいといったアイデアから、電車の網棚の上に過ごしたいといった個性あふれる面白いアイデアが発表されました。

次の授業に向けて、子どもたちにはゴールデンウィーク中の宿題として街中で見つけた面白い場所を写真に撮るようにとお話がありました。
これから自分自身で遊牧をする場所を実際に探してみて、お気に入りの場所を見つけるのと同時にこんないえをつくりたいとアイデアが膨らむといいですね!

日本大学 2年 川神爽来