子ども建築塾2023年度 前期第8回「まちの宝石」

2023年10月13日

8月5日(土)に行われた、前期第8回授業の様子をお伝えします。 
4月からはじまったこの課題も早いもので、次回の授業でプレゼンボードを作成すると、次は最終発表を迎えてしまいます。 

中間発表が終わってから計3回にわたって模型制作を進めてきましたが今回で一区切り、子どもたちが想像を膨らませる最後の時間です。 

前回に引き続き「課題設定したその場所で、どういう生活をしたいのか?(いつ、誰と何をしたいのか?)」というイメージを明確にしていきます。 今回の授業のテーマは、「まちの宝石」です。 

まずはじめに、前回までを振り返って先生方からアドバイスがありました。アストリッド先生は「普段何気なく生活している (色のないグレーの) まちの中で自分の考える場所は何色に輝いているか?より具体的に表現してほしい。」とのことでした。 

他にも、「どう光が当たり、どう陰ができるのか?」ということや、プレゼンテーションで「自分が一番伝えたいことは何なのか?」仮タイトルをつけながら作品のテーマを改めて考え直すよう指導があり、いよいよ最終発表が近づいてきたのだなと強く感じさせられました。 

作業の時間がはじまると子どもたちは、自分のイメージと改めて向き合いつつ、その一方で、発表するための折り合いも上手く考えながら作業を進めていました。 

模型の全体像が出来上がってくると、今回のテーマを意識して色画用紙を貼ったり、スプレーを吹きかけたりして全体に色を付けていきました。彩色が進むとそれぞれのイメージが華やかに広がっていき、それが本当に様々な色の宝石を彷彿とさせるようでした。 

終盤には多くの子どもたちが完成のゴールも見えはじめました。今回は30分作業時間が長かった分、熱も入りやすかったようで、いつも以上に集中して作業しているようにうつりました。「こうしておけば良かった」という後悔がないように、何よりも楽しむ事を忘れずに仕上げてほしいです。 

東京工学院専門学校 2年 藤田章吾