子ども建築塾2023年度 前期第9回「絵本」をつくるように

2023年10月17日

8月19日(土)に行われた、第9回の授業の様子をお伝えします。

この日は発表前ラストの授業です。
発表まで期間が短いことから、授業開始までの30分間、子どもたちは模型作業に取り組むことができます。

強い太陽の日射が照りつける中、子どもたちが続々と伊東建築塾に集まってきました。「あつーい」と声を漏らして汗を拭いながら、まずはごくごくと水分補給。

早速、模型を自分の席まで運び、カッターマットやペン、スチノリなど、必要な道具と材料を揃えます。前回の授業で模型作りに専念したけれどまだまだ作り足りないところがあり、必死になってこれまで考えてきたプランをかたちにしていきました。

授業の冒頭では、アストリッド先生と式地先生が、授業で進めてほしいプレゼンテーションボードづくりの作業について重要なポイントを説明してくれました。
「みんな場所が違うので、どんな場所なのか、そこをどう生かしたいのか、あとは細かいところやこだわったところも説明してください」と式地先生。「今日は模型に点景を入れて、3枚写真を撮ります。撮る場所をちゃんと考えて撮影してください」とアストリッド先生が言います。また、作品をひと言で言い表すタイトルの重要性についても念を押されました。

プレゼンテーションボードには、模型の写真とどんな特徴を持った敷地なのかが伝わる図、これまで描いてきたスケッチや図面を使用します。その中で、子どもたちがこれまで考えてきた「遊牧しながら暮らすとは?」「東京という都市だからこそできる暮らし方とは?」に対するアイデアを詰め込みます。

この日はこれまでの模型作業とは異なり、目の前のスケッチブックと睨めっこしながら黙々と作業を進めていました。

その間に、グループごとに模型の撮影タイムが入ります。スタジオの入り口前のスペースに撮影ブースを作り、反射板で自然光を活かしながら撮影します。模型の全体と内観、作品でこだわった部分を写真に収めます。印刷されたものはすぐに手渡され、ボードに使用します。

作業時間終了間際の子どもたちのスケッチブックは、タイトルがカラフルなペンで彩られ、撮ったばかりの模型写真には矢印やコメントが書き込まれるなど、創意工夫溢れるボードが出来つつあるようでした。

最終発表まで残り数日。自信を持って披露できるよう、準備万端にして発表に臨みましょう!

福浦 未乃理