子ども建築塾 2025 年度 前期第 5回 描きながら、つくりながら、感じながら、考える①

2025年07月08日

まだ6月だというのに外の気温は30°C超え。暑い中、今日も子どもたちは元気にスタジオに来てくれました。
6月21日(土)に行われた前期第5回授業の様子をお伝えします。

まずは、先生方からのレクチャーです。前回の中間発表では、私たちがよく目にする「壁で囲われた建物」に囚われすぎているように感じるというお話がありました。建物のかたちは風通しにとても影響します。壁を建てるということは風が来ないということになるので、簡単に壁を建てないこと。どうやって風を身体で感じるのか、つくった空間は本当に心地の良い場所なのかをしっかり考え、そして感じましょう。今日はここにある色々な材料を使って模型をづくり、実際に風を当てたりして考えてみましょう!

早速チームに分かれて、前回の中間発表の振り返りをします。先生に言われたこと、それを自分なりにどう受けとめたのか、そしてどう改善したのかを子どもたちが一人一人お話ししてくれました。先生方にいただいたアドバイスをもとにみんなそれぞれリニューアルしたアイデアを持ってきてくれていて素晴らしいです。

このアイデアを今日はかたちにしてみます。今まで平面的に描いていたスケッチを立体的な模型にするのは意外と大変。ここの高さはこれくらいかな?どの材料を使おうかな?

色々と考えながら手を動かしていくうちに、ここにも穴を開けてみようかな?ストローで柱を建てて、屋根は排水溝ネットで表してみようかな?このかたちの方が面白いかも!と、新しいアイデアが次々と浮かび上がってきます。子どもたちもいつもに増して生き生きとしていました。

そんな楽しい模型作業の時間は驚く程あっという間に過ぎていき、終わりの時間となってしまいました。考えていたことをかたちにできた子も時間が足りなかった子も、TAや先生方と意見を交わしながら手を動かすことができて有意義な時間になったかと思います。

今日はたくさん手を動かし、アイデアを膨らませることができました。先生方も仰っていたように、色々な種類の材料があればあるほど発想が膨らみます。家で普段すぐに捨ててしまうような果物のクッション材なども、子どもたちにとっては貴重な材料になるかも知れません。そういった材料探しをしながら家でも手を動かして想像を膨らませることが出来るといいですね。

武蔵野大学 3年 首藤風葉