子ども建築塾 2025 年度 前期第9回 アイデアを表現しよう

2025年09月19日

8月23日(土)に行われた、前期第9回授業の様子をお伝えします。

今日は発表会前の最後の授業、プレゼンボード制作の日でした!

授業のはじめに先生方から最終発表会に向けてのお話がありました。

発表で必要となるプレゼンボードについて、「建築は小説ではないので、言葉ではなく視覚で表現することが大切」というお話がありました。プレゼンボードでは、模型写真とスケッチが重要になります。模型写真には人の点景をたくさん入れて楽しい場所を表現したり、スケッチには模型で表現できなかった伝えたいシーンを描いたりなど、聞く人に魅力的な空間を視覚的に伝えるための具体的なアドバイスをいただきました。

一方で、子どもたちのつくった模型には5ヶ月間たくさん考えてきたことが詰まっていて、言葉でも伝えたいことがたくさんあります。ですが、それは無理に言葉にしなくても伝わってきます。プレゼンボードについてのアドバイスとともに、プレゼンテーションについても「準備してきた文章をそのまま読むのではなく、相手の目を見て、自分が感じたそのままの言葉を信じて発表することがもっと大切」という励ましの言葉もいただきました。

この日は、自分の作品の中で「特に風が感じられる気持ち良い場所」の模型写真2カットを1人ずつ撮っていきました。カメラを渡された子どもたちは、慣れないカメラ操作に戸惑い、緊張した表情をしていましたが、いざ写真を撮ろうとすると小さなカメラマンのように真剣な表情でカメラを覗き込んで、自分の作品と向き合いながら撮影していました。撮れた写真を先生やTAと一緒に見返して満足げな表情をする子どもたち。より作品に対する想いも強くなったのではないでしょうか。

プレゼンボードの制作では、どのグループでも「どういうプレゼンボードなら自分の作品がより良く伝わるのか」を考え、TAと相談しながら取り組んでいました。先ほど撮って模型写真に人や家具をペンで描き込んだり、新しく画用紙いっぱいにカラフルなスケッチを描いたり、子どもたちの作品の数だけ個性豊かなプレゼンボードが出来上がっていきました。

次回はいよいよ発表会です。次週が最終発表会と聞いて不安そうな顔をする子どもたちも何人かいましたが、何も心配する必要はありません。これまでやってきたことを思い出しながら発表練習をして、いつも通り元気良く発表できるように備えましょう。この5ヶ月間で積み重ねてきた努力や工夫は必ず伝わりますし、子どもたち一人ひとりの成長がしっかりとかたちになっているはずです。自信を持って本番に臨みましょう!

TA 辰本 桂