子ども建築塾 2025 年度 前期第10回 「風とともに暮らすいえ」発表会
8月30日に(土)に行われた、前期第10回授業の様子をお伝えします。

今回は、前期課題「風とともに暮らすいえ」の発表会です。4月26日の第1回授業から約4ヶ月をかけて、風についてたくさん考えてきました。子どもたちのつくり上げた風とともに暮らすいえとはどのようなものになったのでしょうか。
強い日差しが照りつける中、会場に子どもたちがあつまってきます。緊張しながらも、自分の作品に自信を持った様子です。
発表会の前に、式地先生から、「みんなたくさん風を探求しましたね。目に見えない風は悩ましかったと思いますが、それを目に見える建築のデザインというかたちにして表現してくれたので、自信を持って発表してください。」との言葉をいただきました。
発表会は中間発表会と同様に、グループごとに前へ出て、一人ずつ発表していきます。

スケッチブックを大きく広げ、プレゼンテーションのために準備したスケッチや模型を指さしたり、動かしたり、時には吊るしたりして発表していました。



自分の作品の魅力を伝えるためにいろんな工夫をしています。
発表会中の伊東先生もみんな自分のやりたいことがすごく伝わった。とおっしゃっていました。

発表会の最後には、先生方から全体を通してのコメントをいただいたので抜粋してお伝えします。
式地先生
「風とともに暮らすってことはすごい難しかったと思う。1階、2階というように既存の家に影響されてフロアをつくってしまうことなく、オリジナリティあふれる作品になっていたことが素晴らしかった。後期はグループ制作になるので楽しみです。」
アストリッド先生
「最終的に完成したものは4月の段階では想像できなかった。とても進歩しました。みんな少し頭が柔らかくなったと思います。建築は硬いものではなく、楽しいもので、感動させた方がいい。他の子の案で参考になったものは次の課題に活かしましょう。」
柴田先生
「今年初めて取り組んだ風とともに暮らすいえという課題はとっても楽しかったです。その楽しさは、論理とかではなく、子どもたちと同じ目線で話ができたからだと思います。どうやったら風を感じられるかを考えながら、実際に外に出て感じた風を絵や模型にしたことで確信に変えられるような毎回の授業でした。」
太田先生
「風ってどこにでもあるよなって、あんまり気付いてなかったものを自分でも発見できて面白かったです。みんなもなるべく風に敏感に過ごしてほしいなと思います。プレゼンテーションはイメージが伝わり、とても良かった。イメージの伝え方、コミュニケーションの取り方はいろいろあります。後期の授業では自分のイメージをどれだけ伝えるかをすごく意識してチームワークに望んでほしい。」
伊東先生
「今回、風とともに暮らすとは、見た目ではなく、感じる空間とはなんだろうということでした。みなさんの作品を見て羨ましく感じました。体で感じるということはすごく大事なことです。そのことを肝に銘じて覚えておいてください。発表はとてもよく、こんなに自由なのかと知れて感激しました。」

前期の授業はこれで終了です。先生方のアドバイスをいただきながら、TAも含めて、子どもたちと風についてたくさん考えた濃密な時間となりました。
後期の授業はグループでの課題となります。どんな作品、発想が出てくるか楽しみです。
前期「風とともに暮らすいえ」お疲れ様でした。
TA 鈴木隼平