しまなみ海道視察 1日目 大島

6月1日に、大三島の2つ隣の島のである大島の宮窪町で進行しているプロジェクトの打ち合わせに行ってきました。

今回の打ち合わせでは、宮窪のまちづくりに積極的に活動しているNPO能島の里を発展させる会の5名の方が来てくださり、伊東塾側は12人の合計17人という大人数での打ち合わせとなりました。

打ち合わせの主な内容としては、具体的な提案物を持って行っていくというよりは、改めてお話を聞いたり、一緒に話し合いをすることで、能島の里を発展させる会の方々や地域にふさわしい建物は何かをより明快にすることが目的でした。

最初に、人数も多いので自己紹介から始めました。それから敷地模型をみながら会話が進み、敷地周辺のこと、昔の宮窪のこと、大島石や、宮窪でのまちづくりについてお話を聞かせていただきました。 そしてお話の流れで、これから設計していく建物についてお話しました。この依頼を受けた当初はサイクリストの休憩所をつくりたいと伺っていましたが、お話を聞いているとそれがメインではなくて、まずは地域の人が集まれたり、観光客が寄れたりして交流のできる場所にしたいとのことでした。他にもみんなでつくることや、一度にすべてをつくるのではなく、徐々に更新されていくことを前提につくるなど、色々と要望を聞かせていただくと共に、たくさんのアイデアをいただきました。少しずつではありますが、今回のプロジェクトで求められていることが見えてきたところで打ち合わせは終了となりました。

その後は、サイクリングをしながら島内を見て回る予定でしたが、あいにくの雨のため中止となってしまいました。しかし、能島の里を発展させる会の方々のご厚意で、大島石の加工所を見学できることとなり、普段なかなか見ることのできない、石を切ったり、加工する様子を間近で見ることができ、貴重な体験をさせていただきました。

長塚 幸助