子ども建築塾 前期8回「模型を完成させよう」

2014年09月18日

9月6日、前期の授業も8回目となりました。残すところ、今回を含めて3回です!この日は模型制作の最後の日ということで、完成に向けて作業は大詰めを迎えました。

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前期の課題である「星/山/波/虹/火のようないえ」、もやもや~とイメージは浮かんでも、自分の考えや伝えたいことを模型というかたちにする作業はとても大変。それはプロの建築家のみなさんも同じなんです。私自身は文章を書く仕事をしていますが、自分の考えを文章にする作業も同じくらいしんどいので分かります。

長い夏休み明けということもあって、前回、伊東先生や太田先生から受けたアドバイスを覚えているかな、と心配しながら見ていました。

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Cグループのテーマ「波のようないえ」に取り組んでいる陸人くん。陸人くんにとっての「波のようないえ」はゆらゆらと揺れながら遊ぶことができるいえなんだそう。3つのボックスが積みあがったようなかたちで、確かに揺れそうですが、安心して暮らすことができるかな…。ここでどんな風に住むの?と聞いても、「なるほど!」とうなずける答えをもらえなかったのですが、自分の目指しているものがしっかりとあるのか、本人は模型づくりを楽しんでいるようです。

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同じくCグループのレオちゃんの模型は、重なり合う波がいえのフロアや天井、屋根になっていて、言葉で説明してもらわなくても分かる、説得力のあるかたち。プラスチックの薄い板を熱で曲げて波のかたちにするなど、自分の考えを実現するためにどんな方法を使えばできるのかちゃんと考えていて、お見事です。また、細かい部分にまで気を配っていて、建築を学ぶ学生のTAさんも顔負けです。

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同じCグループの伶くんは、サーフィンの言葉で「グリーンルーム」と言う波が渦上になってできた空間を思わせるいえです。こちらも素敵な考えの空間ですが、50分の1の模型のはずが、100分の1のサイズになっていて、波のダイナミックな雰囲気が伝わるかどうか、少し心配です。

次回は発表会に向けてプレゼンボードを制作し、「星/山/波/虹/火のようないえ」のアイデアをまとめます。みなさんの渾身の作を期待しています。

子ども建築塾 TA 長谷川香苗