子ども建築塾 後期4回「敷地を選ぼう!」

2015年01月08日

こんにちは。日本女子大学2年、子ども建築塾TAの小林奈七子です。
昨年12月7日の授業では、前回の発表をもとに、子どもたちそれぞれが考える「まちの建築」を千駄ヶ谷のまちのどこにつくるのか、敷地選びに行きました。「敷地」とは、建物や施設を建てるための土地のことを指します。
始めに、今日の授業の目的や歩くルートを確認します。そして、いつでも発見を書き込めるようにしおりをボードに挟んで、片手にはカメラを持って・・・「植物」「生き物」「まちなみ・建物」「人」「水」、5つのグループごとに二度目のまち探検のスタートです!
12月に入り、外を歩くには少し寒い気温でしたが、空は快晴。どうやら今回もまち探検日和です!(雨でもまた違った発見があるかもしれないですね。)

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前々回にもまち探検を行いましたが、今回はみんな二回目のまち探検です。
「私はここに行きたい!」
「ぼくはあそこが見たい!」
など、具体的に目的地点があり、一回目より確実にみんなつくることへの意識が強くなっているようです。

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私たちAグループのテーマは「植物」です。
千駄ヶ谷は原宿や新宿からも近い都心ですが、明治神宮や国立競技場、鳩森八幡神社といった緑に囲まれた古くからの建造物や施設がある地域でもあります。

「植物」グループでは、前回見つけた「ツタハウス」や「石垣の隙間に生えたコケ」、「偽物のヒマワリ」などまちの中に見つけたそれぞれの“面白い”植物スポットを訪ね歩きました。立ち止まってカメラで写真を撮ったり、感想を話し合ったり・・・
みんな観察の目が鋭くなってきたような気がします。TAも負けていられません!
普段は何気なく見過ごしている街路樹も、よく見ると木の表面にもコケが生えていたり、家を覆うツタの葉も、この時期になると紅葉している様子に気づいたり、改めて素直な目でまちを歩くとたくさんの発見がありました。

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仙寿院ではイチョウの木が落葉していて、前回来たときからよりいっそう季節が冬に向かっていることを実感しました。落ちている銀杏をくれぐれも踏まないように、みんな慎重に歩きます。
「銀杏は実がついているのがメスの木なんだよ〜」
「オスの木には銀杏はできないんだ!」
グループの女の子はみんな物知りで、こちらが勉強になることもたびたびありました。
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まち歩きのルートも終盤にさしかかり、みんな敷地は決まってきたのかな?
聞いてみると、みんな見事に違う場所に敷地を見つけてくれたようです。

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二回のまち探検を経て、みんな少しずつ自分のつくりたいもののイメージができてきました。
後期のテーマは「〜とともに」です。単に自分の好きなものをつくるだけではなく、一回目の授業で村松先生が教えてくれた「何かと何かを仲良くさせるための“仲介者”としての建築」「何かと何かをつなぐ建築」を目指しましょう。何をつくればいいのかわからなくなったときは、そのことを思い出しながらみんなで考えていきたいですね。

次回の中間発表会では、今回の気づきをみんながどんな言葉やスケッチで伝えてくれるのか、とても楽しみです!