子ども建築塾 後期9回「まちの建築のアイデアをまとめよう①」

2013年02月25日

こんにちは。日本女子大学大学院 定行研究室 修士1年の 須郷 詠子です。

2月16日の、子ども建築塾後期第9回目の授業では、来月9日に行われる公開発表会に向けてのプレゼンボードの作成を行いました。

プレゼンボード作成作業に入る前に、伊東先生による「プレゼンテーションってなんだろう?」というテーマのレクチャーを聞きました。

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今回のレクチャーの中で例として取り上げられたのは、東日本大震災の被災地で展開される「みんなの家」。実際のプレゼンボードを見ながら「良いプレゼンボードにするための極意」を教えてもらいました。

わかりやすく、インパクトのあるもの

伊東先生は、プレゼンボード作成の際には見た目がかっこよく、また見た人の印象に強く残るような「キャッチコピー」を作ることが大切だとおっしゃっていました。

また、太田先生からは、その建物は何をするものなのか具体的な内容が、シンプルに伝わるようにするために「図面」も大切だと教わりました。

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キャッチコピーをつくってみよう

2人の先生に教わった極意を思い出しながら、早速自分たちの作った建物のキャッチコピーを考えます。レクチャーを踏まえ、いざ考え始めてみてもなかなか思いつかないようでした。そのような時には、過去のこども建築塾で作られた作品のプレゼンボードを参考にしました。「わかりやすく、簡潔にってこういうことか」と他の人の作品を見ることによって理解することができたようです。自分の建物の一番の特徴は何か、どんなところが面白い所なのかよく考えながらキャッチコピーを作成する中で、発表する際にも作品のどんな要素を重点的に紹介すればよく伝わるのか気付くことができたのではないかと思います。

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どうすれば作品がよりかっこよく見えるかな?

プレゼンボードに載せるための作品の模型写真も子どもたち自ら撮影を行いました。

黒と白の撮影用スクリーンが用意され、自分の模型はどちらが映えるのかを考えて、自分で背景色を選びました。今回は白っぽい模型が多かったからか、黒いスクリーンの方が人気だったようです。

また、どんな角度から撮ったらもっとカッコよく見えるのか、どこをクローズアップするとより作品の良さが伝えられるのか、TAのアドバイスを受けながら撮影します。

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「これはあそこに貼るから、これくらいの大きさでプリントしたいです。」写真のサイズも、プレゼンボードのどこに貼るのかを考えて、自分で指定しました。少しずつ、プレゼンボードをカッコよく見せるためのコツをつかんできたようです。

どこに何を貼ろうかな?

タイトルやキャッチコピーや図面とのバランスを考え、少しずつプレゼンボードの全体像が思い描けてきたようです。

模型の制作もまだ途中だったり、この日の授業ではキャッチコピーを作るのに多くの時間を費やしてしまい、プレゼンボードに取り掛かる時間が無くなってしまった子もいたりと、進捗状況は様々ですが、最終的には自分にしか表現できないカッコよさが表れた作品に仕上げられればいいなと思います。

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次回はついに最後の授業です。引き続きプレゼンボードの作成を行い、授業中に完成させます。発表本番の会場はいつもの神谷町スタジオではなく、渋谷で開催されるイベントの中で行われるので、搬入する必要から持ち帰っての作業はできません。ということは、泣いても笑っても次回が最後の作業日!子どもたちはどこまで完成度を高めることができるのでしょうか?私たちTAも精一杯頑張ります。

それでは次回、最終授業もよろしくお願いいたします。