子ども建築塾2022年度 前期「橋のいえ」発表会

2022年12月27日

2022年9月10日に前期課題「橋のいえ」の発表会が行われました。
少し緊張した子どもたちが続々と塾に到着。スケッチや模型を確認する様子も見られました。



いよいよ発表!
子どもたちは自分の橋がどのような場なのか、どんなことができるのか、どこがオススメなのかを伝えてくれました。
みんなそれぞれユニークで興味深いものばかり。実際に建ったら過ごしたい場所を想像しながら聞いていました。

先生方から子どもたちそれぞれに多くのアドバイスがありましたが、4つのポイントについて改めてその大切さを教えてくださいました。

1つ目はスケール感覚。
建物の大きさ、橋の幅が適切なのかどうかをもう一度考えてみましょう!
上下に移動するときもスケール感覚は重要です。手段として階段やエレベーター、はしご、すべり台などがあります。それぞれ必要な面積や体積は異なります。川幅や深さと照らし合わせて選択しましょう。

2つ目は構造について。
建物の形を決める重大要素ですね。トラス構造やシェル構造などがたくさんあります。
自分の考えた橋が成立するのかどうか、この柱は本当に必要なのかどうか、考えてみましょう!

3つ目はアイデアの取捨選択。
たくさん思いついたとき似たアイデアを並べるか、1つのアイデアを極めるか、どのアイデアを捨てるのか。
わくわくするものを選びましょう!

4つ目は伝える絵について。
コンセプトを一目で伝える絵を描けるのが理想ですが、それは自転車のように練習する必要があります。
はじめから簡単にできることではありません。思い通りにできなくてもいいです。いっぱいアイデアを描きましょう!

今回の課題では「構造として成り立つのか」ということが求められる課題でしたが、子どもたちなりに構造について真剣に向き合い、素晴らしい提案をしてくれました。今後、建物を見るときにどのようにして構造が成り立っているのか考える新しい視点を得たのではないでしょうか。

伊東先生からは「橋の上に建物があるという、実際には事例が少ない課題だからこそ新たなアイデアが出せている」とコメントをいただき、最後には子ども建築塾の卒業生が書いた卒業文集の一文「自由な発想、創造すること、人に伝えること」が建築家には大切なことだと塾を通して学んだと全員に紹介してくださり、前期の締めくくりとなりました。

みなさま、本当にお疲れ様でした!

次回は後期第一回!『百人島II』の始まりです!

神奈川大学 3年 東野葉月