子ども建築塾2022年度 後期 第6回 つながりながらつくる①
12月17日(土)に行われた、後期第6回授業の様子をお伝えします。
今回の授業は本格的に模型制作に入りました。
前回は敷地に描いたマスタープランをもとにボリュームスタディをする模型でしたが、今回は建物としてより具体的につくり上げていく作業です。
多くの言葉よりも、一枚のスケッチの方が、思いが伝わるということがあります。伊東先生やアストリッド先生からも「頭だけで考えずにスケッチをたくさん描いてください」とのアドバイスがありました。グループで考えをまとめていくため、本格的に模型制作に入っていく前に、スケッチを描いてきてもらいました。
それぞれの思いを素敵なスケッチにして持ってきてくれました。
授業のはじめにそのスケッチをもとに、それぞれ考えたことをグループで共有していきます。前回のスタディ模型とは全く違うスケッチを持ってくる子もいましたが、それはそれで良いのです!何枚もスケッチを描いては行きつ戻りつ、そうやってより良いものが生まれていくのですから。
さて、では、それをどうかたちにしていくか。
まずはイメージに合う材料探し、TAと話し合いながら模型づくりを進めていきます。作業が進んでくると、どんなかたち、大きさにするか、ちょっと行き詰まってきました。それぞれの建物に集中するあまり、岬としてコンセプトや、島として他の岬とのつながりを忘れてしまっていることに気がつきました。
「つながり」を意識した建築って何んだろう?
健康を意識した岬からは、島一周のマラソンコースがあったらいいな、動物の居場所を意識した岬からは島全体に牛を放牧させてもいいかな、朝食だけ食べらるレストランのある岬、温泉のある岬、マーケットのある岬、読書ができる岬、島中が家と考えたっていいのです。
食堂やお風呂は無くして、ゆったりした部屋にしてもいいかな?島全体が放牧地なら空いたスペースにミルクバーつくろうかな?一つの建物にいろいろな使い方ができるのも面白いな!など見方が変わるとかたちも見えてきます。
子どもたちの表情も明るくなり、「ちょっここ、こうしてみようか!」と手が進んでいきます。
自分たちのグループの岬のこと、他の岬のこと、島での一日を意識しながら、次回も引き続き模型を進めていきます。
いろいろなことを考えないといけないから、建築は大変だけど、そこが面白い!!
どんなかたちになっていくのか?子どもたちと一緒にぐちゃぐちゃ考えて、ここに永住したくなるような楽しい島になっていくのを見たいです。
TA 櫻井澄子