今治北高校大三島分校の文化祭に出展しました

2013年11月15日

11月10日、大三島プロジェクトの活動のひとつ「参道保存プロジェクト」の一環として、愛媛県立今治北高校大三島分校(以下、大三島分校)の文化祭に出展しました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

はじめに、文化祭に参加した経緯をご説明します。

大三島分校では、毎年、日本史Bの授業で大山祇神社の宝物館を見学する等、大三島の郷土史を学ぶ授業を行ってまいりました。一方、伊東建築塾では、2012年度から塾生有志が中心となり、『日本一美しい島・大三島で暮らすプロジェクト』の活動を始めました。そして今年の3月、大三島を舞台にした絵本を制作する際、大三島分校の伝統行事である「大三島島内歩行大会」の写真を提供したことをきっかけに、大三島分校の生徒との交流が生まれました。古くから多くのエピソードを持つ宮浦港から大山祇神社に続く参道を、島の大切な資源としてどうにか残していきたいという双方の思いが一致し、今年の文化祭に共同で出展することとなり、これまで3ヶ月以上にわたり、調査や制作を進めてまいりました。bunkasai_2

当日はまず、午前中に大三島分校の生徒による発表が行われました。参道の成り立ちを漫画にして発表したり、参道にある特徴的な建物についてクイズを出題しながら紹介をしていました。とてもわかりやすい説明でいて、完成度が高く驚きました。OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA

発表の直後は、たくさんの方々に足を運んでいただき、展示会場は大変賑わっていました。

今回の展示では、大三島分校の生徒と伊東建築塾の塾生が共同で、昭和35年頃の参道をイラストマップとして再現したものや、宮浦港から大山祇神社までの範囲を含む1/500の模型を展示しました。他にも当時の空中写真や、今回の展示に至る活動の記録を展示しました。展示物はいずれも高校生ならではの良さが出ていて、特にイラストマップはたくさんの方々からご好評をいただきました。大三島に住んでおられる方でも、参道が賑わっていた当初の街並みの様子には驚いていたようでした。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回の一連の活動では、大三島分校のみなさんと一緒に活動ができたことで、伊東建築塾だけでは絶対にできない、貴重な経験をさせていただきました。他にも大三島にお住まいのたくさんの方々のご協力のおかげで、無事に展示を終えることができました。心から感謝申し上げます。

「参道保存プロジェクト」は今後も引き続き、活動を継続していきます。乞うご期待ください。

長塚幸助