子ども建築塾 後期8回「模型づくりにちょうせん!」

2015年02月10日

みなさま、こんにちは。子ども建築塾TAの山口絵莉一です。
1月31日、子ども建築塾後期8回目の授業を行いました。今回も、前回に引き続き模型制作を進めていきます。後期の課題テーマは「まち」、そこで今回は二種類の模型をつくります。一つは1/500のまちの模型に置くための小さな模型、もう一つは自分が考えた「まちの建築」を分かりやすく伝えるための大きな模型です。
模型制作を授業で行えるのが今回で最後のため、時間は限られていますが、みんな楽しんで制作を進めていきましょう!IMG_7312

制作の前に、「まちの建築」の模型の参考に伊東豊雄建築設計事務所から建築模型をお借りして、太田先生から模型制作のアドバイスをいただきました。植物や川、地面の起伏など、建物の周りの風景もつくることで、まちと建物の関係性が見えてくることを教えてもらいました。子どもたちは模型に興味津々で、水や植物の表現の仕方、建物の素材など、じっくりと見入っていました。IMG_7306
見本となる模型からたくさんのヒントをもらい、みんな自分の作業に移っていきます。
後期はエスキースからすぐに模型制作を始めた子が多く、どのグループも模型をつくりながら素材やかたちを決めている様子が目立ちます。頭と手を一生懸命動かし、分からないところは先生方やTAに相談しており、スタジオ内はとても活気に満ちています!

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私の担当するBグループは「人」がテーマです。同じテーマでも、どのような人をターゲットにするかがみんな異なるので、つくる建物も当然異なります。同じ机でもこんなに違う作品になるのかと、子どもたちの個性に感心すると同時に、その個性をもっとのばそうとTAたちもサポートの熱が高まります!
具体的なかたちが見えている子は素材を工夫し、より面白く見える表現を研究したり、地面に建物を置くより浮かせた方が良い建築になることを発見したりと、完成に向け、着実に手を動かしていきます。最終的なかたちが見えていない子は、模型を見ながらもう一度スケッチをして検討し、自分のイメージを明確にしていきました。
また、模型制作の途中、作品の参考に、他のグループの様子を見学に行きました。

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「植物」がテーマのAグループでは、机の上に植物の参考書らしきものを発見!!とても勉強熱心ですね!他のグループとのつながりを考えながら作業を進め、模型の細かいところまで気を使っているのが印象的でした。

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「水」がテーマのCグループは、今回参加した子どもが少なく、TAとマンツーマンでみっちり模型づくりを進めていました。水車など、建物の一番強く表現したいところからつくりあげていました。

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「まちなみ・建物」がテーマのDグループは、「既存の他の建物とどのように結びつけるか」が共通課題のようです。TAも交えてこの難題を解決しようと試行錯誤している様子で、作業をする子どもたちの表情は真剣そのものでした。

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ユニークなかたちの模型がたくさん置いてある机は「生き物」がテーマのEグループ。みんなが好きな動物が主役となっているためか、自然と物語が浮かぶようです。かたち一つ一つにストーリーを与えながら、楽しそうに制作していました。どのグループの子も、テーマについて一生懸命考え、自分なりの答えを持って制作している姿が印象的でした。

大学生の課題でも、自分の思い入れが強くなりすぎて、でき上がったものがテーマとずれてしまった、、、なんてことがよく起ってしまうものです。中間発表会で先生方に言われたアドバイスを思い返したり、他のグループの作品も意識したり、自分の作品を合わせたときにどのような関係が生まれるのか、またどのようなまちができ上がるのか、最終的なところまで考えられるようになったことは、今までの授業の賜物だと感じました。

次回からはプレゼンボードづくりに入ります。発表へ向けての仕上げ段階にいよいよ突入です!みんなの素晴らしい考えをしっかり代弁してくれるプレゼンボードを目指してがんばっていきましょう!!