親子ワークショップ|建築のかたち、家のかたち

2011年02月28日

今治市伊東豊雄建築ミュージアムプレイベント(2011/01/16開催)

今治市伊東豊雄建築ミュージアムプレイベントとして、大三島小学校の高学年を対象とした建築ワークショップが行われた。当初の予想を上回る数の子ども達が参加し、会場は熱気に包まれた。

子ども達に予め宿題として純正多面体の模型を作ってきてもらい、さらに伊東豊雄さんと鈴木明さんの講演で多面体への理解を高めた後、まず今治市伊東豊雄建築ミュージアムの模型を作ってもらった。しかし純正多面体だけではミュージアムは作れない。そこで、大学院生(東京大学太田浩史研究室、神戸芸工大鈴木明研究室)が作ってきた切頂多面体数種類とを合わせて、ミュージアムに必要な多面体構成を理解する。お昼休みを挟んで、今度は1/6スケールでミュージアムを完成させる。材料にはベニヤ板(シナベニヤ、4mm厚、一辺580mm)の正3角形…96枚、正方形…66枚(穴あり38枚)、正5角形…24枚、正6角形…28枚2) ファスナー(結束バンド:MSタイ50P-HS)…2,500本を用いた。子ども達に怪我も無く無事に完成し、多面体で囲われた不思議な空間を子ども達は楽しんだようだった。
日本において、小学校から建築家の指導のもと建築を学べる機会は非常に貴重であると思う。本ワークショップが参加した子ども達の建築への関心、理解を高めることになり、次世代の建築家が育つきっかけになるとしたら、本当に素晴らしい。