塾生講座 レビュー④

2016年11月16日

9月24日に塾生講座の第4回のレビューが行われました。その様子をお届けします。

ガイドブックチーム
夏に大三島で行ったインタビューを経て、「まだ知られていないことを伝える」をテーマにした豆本の制作を企画しています。例えば、郷土料理や島のお祭りなど、大三島には独特の文化があります。そういった独自の文化に焦点を当てて、大三島を知らない人にその魅力を伝える豆本は、テーマごとに作成し、集める楽しみが湧くようなものにしたいという方向に進んでいます。講師からは豆本の中に旅行者が書き込めるスペースがあるといいのでは、とのアドバイスがありました。

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ガイドブック豆本の試作

ブランディングチーム
ブランディングチームは大きく3つの班に分かれており、それぞれから進捗報告がありました。

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大三島の地元企業に働きかけたところ、地域貢献の思いがある伯方塩業様のご協力を得られることになり、参道マーケットに参加していただける予定です。それに伴い、参道マーケットのチラシデザインや伯方塩業様の出店サポート等をこれから進めていくとの報告がありました。

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ブランディングチームが作成した参道マーケットのチラシ

また、害獣であるイノシシを活用し、プラスに変えていけないかという取り組みでは、イノシシの革を使った小銭入れやキーボルダー等のグッズの提案がありました。

さらに、10月下旬に行われるTokyo Design Weekで、おみくじ形式の建築マグネットを販売してはどうかという提案がありました。講師からはマグネットのデザインについて意見提案が挙がりました。

ワイナリー休憩小屋・醸造所+オーベルジュチーム
ぶどう畑のイノシシ被害の対策についての発表がありました。いくつかの方法があることを紹介し、イノシシが嫌う青色のLEDを使ったライトや鳴き声などで撃退する等の案はどれも興味深い内容でした。

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イノシシ対策のための柵の案

また、休憩小屋は小屋の修正案が出され、杭について講師からアドバイスがありました。

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休憩小屋の修正案

さらに、東京周辺のワイナリーの見学会の報告もあり、それぞれの特色やワインの価格設定等の発表がありました。

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Farm HUBチーム
9月17日に大三島で行った「ぶどう畑に音楽を」というイベントの報告がありました。音楽を畑に聞かせると、作物にいい影響があるという研究発表を見つけて企画し、今治北高等学校大三島分校の吹奏楽部の音楽会を開催しました。生徒さんは一生懸命練習してきてくれました。告知が当日だったことに加え、島のお祭りに重なり、観客はわずかだったものの、高校生との交流が生まれ、来年につなげられそうな企画となりました。

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「ぶどう畑に音楽を」イベント風景

おおみしまーけっとチーム
今年の冬に向けた「イノシシ肉+島レモン=島鍋セット」のネット販売に向けた進捗の報告がありました。現在はコスト面を中心に調整中であり、講師からは中身を絞った方が輸送のリスク、送料も抑えられるとのアドバイスがありました。

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イノシシと島レモンを使った鍋の試作

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大三島公民館+図書館チーム
前回のレビューではエントランスにくつろげる空間をつくるプランを発表しましたが、集落ごとに公民館や集会場があるという現状を考察し、現在の大三島公民館は使用頻度が少ない上に、使用目的も限られている状態であることがわかりました。そのため、使用者の対象を絞り、あらためてリサーチ、プランの作成をしていくことになりました。

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大三島公民館 現状の様子

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屋台チーム
前回のレビューを受けて、まずは屋台1台を作成し、10月16日(日)に行われる「参道マーケット」に出展する方向で進行中です。また先日、有楽町で行われた屋台フェスをリサーチし、屋台のデザインや使い勝手、機能、サイン等について、講師との意見交換がありました。今回のレビューでは最終的なデザインの確認等も行われました。

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屋台のスタディ模型

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全チームの発表を終えて感じたこととしては、どのチームも最初は主に机上での提案や構想でしたが、半年たった今ではチームを超えて大三島に赴き、現地でものをつくったり、島の方々にお話を伺ったりするようになってきました。やはり島の方々が必要だと思われる活動であることが大切で、このことを元にそれぞれのチームは試行錯誤してきました。私たちは温かく交流してくださる島の方々と共に、大三島がより暮らしやすく、未来に続くような取り組みを目指しています。

10月16日には「参道マーケット」や「SHIMA JAM」が開催され、いくつかのチームはこのイベントのために、大三島を再訪する予定です。またこの美しい島に行くのが楽しみです。

このブログをご覧になっている皆様も、機会があれば、ぜひ大三島を訪れてはいかがでしょうか。

塾生 稲垣美和