子ども建築塾 後期第2回「まち探検の発表をしよう!まちの人にインタビューしよう!」

2016年12月22日

みなさま、こんにちは。今回は11月13日に行われた子ども建築塾後期第2回の授業の様子をお伝えします。

前回はランドスケープデザイナーの山﨑誠子さんとともにまち探検に出かけました。その際にまちで発見したものについて、授業の最初に発表を行いました。

まずはグループ内で大きな画用紙に子どもたちが発見したものをまとめていきます。

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後期のまちの課題は「まちの中で、自然とともにくらそう!」というテーマなので、まちに生息している植物や動物に注目し、書き出していきます。自分が気になった植物について本やインターネットで調べてきた子どもたちもいて、植物の特徴を楽しそうに教えてくれました。

グループ内での共有ができたら、その後は全体に向けてグループごとに発見したことを発表しました。

Aグループは、まち探検で発見したものとともに、そこにある植物がどのように生活と結びつけられるかも考えて発表してくれました。例えば「ムベ」という木には、赤紫色の甘い実が成り、猿がよく食べることで知られているそうですが、それを緑の屋根として使えば木陰として気持ち良いことに加え、ムベの実も食べられて良いのではないかと楽しそうに発表してくれました。

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Bグループは敷地の地形の特徴も一緒に発表してくれました。坂が急で、敷地を大きく「く」の字型に通る坂道が特徴的ですね。さらに、子どもたちそれぞれのお気に入りの場所も教えてくれました。自分の好きな場所をもっと楽しく、わくわくするような場所にできるような建築を考えられたら良いですね。

Cグループは発見したことを模型に直接ふせんを貼って発表してくれました。敷地のどこにどの植物があり、どんな特徴を持っているのかを詳細に調べてくれました。自然と仲良くなるためには、まずはその植物がどんな特徴を持つのか知ることが大事ですね。

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Dグループは植物と動物について発表してくれました。なかでも「コブシ」という植物は、鳥がコブシの実を食べて、消化されなかった種がフンとなり、遠くの場所に落とされるそうです。そこで発芽するという動物と植物の助け合いの関係がとても印象的でした。

Eグループは発見したことを、まち・畑・植物の3つの分類で発表してくれました。中でも特徴的なのは加計塚小学校の裏にある畑です。「自然とともにくらす」というテーマで植物を育てる畑というのはとてもイメージしやすいヒントになりそうです。

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みんなの発表が終わった後、昭和26年から恵比寿に住み始め、現在は恵比寿の町会長を務めている平野町会長にスタジオにお越しいただきました。恵比寿という地名の由来や昔の恵比寿のすがた、平野町会長が好きな恵比寿の場所や良いところ、これからの恵比寿をどうしたいかなど、時間の許す限り恵比寿のまちについてのお話を伺いました。

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その後は、実際に自然とともにくらすにはどんな建築やランドスケープがあったら楽しいのか、グループ内で提案を話し合いました。植物に注目する子どもや動物に注目する子ども、地形に注目する子どもなど、それぞれの自然とどう仲良くするか考えていきました。

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授業の最後にはアストリッド先生から「どんな自然と仲良くするか、まずは対象を決めて調べてくださいね!建物よりも自然を先に考えて、楽しくわくわくするような提案をしてくださいね!」と自分の「自然」を見つけてくるようにとアドバイスをいただきました。

次回は練習模型をつくってアイデアをかたちにしていきます。恵比寿というまちが自然とどう仲良くなるのか、今からとても楽しみです。

芝浦工業大学 平馬 竜