子ども建築塾 後期5回「中間発表会」

2013年01月07日

みなさまこんにちは。
そして明けましておめでとうございます。
横浜国立大学大学院Y-GSA修士1年の孕石樹理です。

昨年12月22日に子ども建築塾後期第5回の授業が行われました。
今回は冬休み前の最後の授業、「まちの建築」の中間発表会です。
伊東先生、村松先生、太田先生、そして特別ゲストの赤松佳珠子さん、岡崎泰之さんの前で、自分が考えた「まちの建築」について1人ずつ発表していきました。

まずは前回の授業で宿題になっていた発表メモを私たちTAと一緒に確認していきます。ちゃんと自分が考えてきた「まちの建築」が先生たちに伝わるように、どんなことを言ったらいいのか、どうしたら考えが伝わるのか一緒に考えていきました。

そしてついに中間発表が始まりました。

直前に村松先生から「メモを見ないで発表できたらいいな〜」とのお言葉。直前の言葉だったにも関わらず、さすが子どもたち。みんなメモを見ることなく堂々と発表することができました。
いつも思うのですが、子どもたちは臆することなく自分の考えてきた建築について発表していきます。その姿は私たち大学生も見習うことがたくさんあります。

発表は、それぞれの「まちの建築」が置かれた500分の1の敷地模型をみんなで囲んで行われました。
1人の持ち時間は3分。
模型、スケッチを指しながらタイトル、どんな場所にたっているのか、どんな人が、どんなふうに使っているのか、まちとはどんな会話をしているのか、など発表していきます。

平面図をばっちり描いている子、建築の外観のスケッチを描いている子、鳥瞰図を描いている子、みんな自分なりのスケッチが描けていました。

「かくれんぼ好きの人がたくさん来るびゅんびゅん風公園」「お花が歌をうたうお花屋さんのある不思議商店街」「5つの屋台が合体して巨大になるおまつり屋台」「200mの高さのある本屋銭湯」「宇宙人が降りるところのある子ども宇宙研究所」などたくさんのおもしろい建築が発表されました。

発表後の先生方の総評では、
伊東先生からは「もっともっと自分の考えていることを絵に模型にしてみよう」「スケールを考えてみよう」
太田先生からは「渋谷の良いところは坂だと思うので、次は坂があることを考えてつくってみよう」
赤松先生には「町を歩いているときにもいろいろ考えてみよう」
村松先生からは「冬休みにもっともっと考えてみよう」
などアドバイスをたくさんいただきました。

一人一人に対しても先生方からたくさんアドバイスをもらいました。

私自身の感想としては、前期まで50分の1というスケールを基本に考えてきて急に500分の1というスケールになったからか、その感覚を捉えるのが子どもたちにとってとても難しいようです。
これからスケールを拡大していくことで、建築の内部空間までより細かく模型にも表現し、渋谷の「まち」の一つの特徴でもある地形にも考えが向けられていけばいいなと思います。
きっとこれからもっと渋谷の「まち」について考えて渋谷のまちらしい建築になっていくのだと思います。

最後の発表に向けてたくさんの課題をもらえた中間発表会でした。

中間発表会の後はお楽しみのクリスマス会。
緊張していた子どもたちの顔が一気にリラックスした表情へ。
ジュースで乾杯して、お菓子を食べながら伊東先生に前期につくった「住みたいいえ」のプレゼンボード、模型を見てもらいました。

冬休みの予定をみんな楽しそうに話してくれましが、みんなどんな冬休みを過ごせたのでしょうか?自分の考えている「まちの建築」について考えられたでしょうか?

次回塾生のみんなに会うのがとても楽しみです。

 

新年最初の子ども塾は、1月12日。第三回のまち歩きとして、川越まち探検、そして伊東先生が設計されたヤオコー川越美術館の見学に行きます。
川越のまちには今でも昔の「蔵造り」の建物が残っています。
渋谷とは全然異なる「まち」を見ることで渋谷の「まち」に対する子どもたちの考えも変わっていくかもしれません。

2013年の子ども建築塾もとても楽しみです。
みなさま本年もどうぞよろしくお願いいたします。