子ども建築塾2019年度 前期第5回「中間発表の振り返り・模型制作①」
6月22日、前期第5回目の授業は模型制作1回目の授業でした。
天気はあいにくの小雨。けれども塾生の子どもたちは天気なんて関係なく、雨に濡れながらも元気に塾に来てくれました!
始めに中間発表の復習をグループごとに行いました。私たちのグループでは、まずは自分の作品が先生方にどんなところを褒められたか、どんなところを直すといいかアドバイスを思い出していきました。その後「こんなアドバイスもあったよ!」と他の子どもやTAが中心になって復習を補完していきました。
しっかりと復習を終えた後は、いざ今期初めての模型づくり!!今年は昨年までと大きくカリキュラムが異なり、始めはアイデアスケッチで構想を進めてから模型に入る流れでした。なので、今回の授業が初めての模型制作となりました。アイデアスケッチとは違い二次元から三次元になるので、自分のイメージをかたちにするために色々なことを考える必要が出てきます。今まで見えてこなかった部分や、どうしたらアイデアスケッチのイメージを“カタチ”にして具現化できるのか…。僕たち大学生にとっても難しいと思うようなことに子どもたちが挑戦していきます!
とはいえ兎にも角にも何かしなければ作品は進みません。進め方もグループによって様々でした。あまりにも空想的で模型にするのが難しい場合だと、自分たちがもともと描いていたアイデアスケッチをもう一度観察し、本質的な面白さをもう一度問い直してから模型に入ろうとする子がいたり。用意された色々な模型材料を手に取りながらインスピレーションを得て模型をつくる子。周辺環境から想像を膨らますために、敷地からつくる子。本当にグループによって、子どもによって進め方が多種多様でした!それに合わせてTAたちも一生懸命子どもたちに寄り添いながら考え、作品づくりに貢献していました。
授業終盤、机の上にはみんなそれぞれまったく違う模型が広げられていました。布を使った子や、発泡スチロールを使った子、プラバンも使った子、紐を使った子、などなど。カタチにするだけでも大変なのに、それぞれ個性を出しながら自分たちのアイデアスケッチを見事に具現化しはじめていました。
今までスケッチが続いていたので、模型作業は新鮮だったようです。みんな制作中は集中して取り組むことができました。またお互いの模型を褒めあう姿も見ることができ、とても良い授業になっていたと思います。
次回以降も模型制作の授業が続きますが、どんな模型が仕上がっていくのかとても楽しみです!
東京電機大学 修士1年 川田啓介