子ども建築塾 後期8回「模型づくりに挑戦!②」
皆様こんにちは。千葉工業大学大学院、橋本都子研究室 修士2年の野坂京子です。
子ども建築塾後期、第8回目の2月9日は、前回に引き続き「まちの建築」の模型づくりを行いました。
いつもの開講時間より早めにきて作業を進める子や、現在TOTOギャラリー・間で開催されている「ここに、建築は、可能か」展で伊東先生の模型をみてきたと話す子もおり、模型づくりに対して子ども達はやる気満々です。
イメージに合う模型材料を探そう
前回の課題は、模型の一番おもしろいポイント、伝えたいポイントを考えながら形にすることでした。
図面を描き終え、模型の全体像が想像できたところで、模型の一番おもしろいポイント、伝えたいポイントを表現できる模型材料を選びます。
模型材料は一般的な建築模型材料から工作で使うような紙粘土、アクリル絵の具、ストローや糸など、様々なものが子ども建築塾にあらかじめ用意されています。中には模型材料を家から持参した子もいて、例えばお菓子の箱やガシャポンの容器など、多種多様な模型材料を探し出してきました。
子ども達は自分の図面を見ながら、どの材料を使えばイメージ通りの建築を表現できるか模索していました。
縮尺や敷地全体を忘れないように
模型づくりに慣れてきた子ども達ですが、集中してつくっていると縮尺や敷地全体のことを忘れてしまう時があります。
そういう時は、太田先生の「模型の中に人をたくさん置いてみると良い」とのアドバイスを思い出し、TAの学生が模型の縮尺にあわせた人の模型を、「まちの建築」の中にいれました。
「あれ?以外と大きくつくっちゃったかな?」
なんてことにならないように、たまに縮尺を確認します。
縮尺を確認しながら模型の全体像ができたら、「まちの建築」で選んだ敷地の屋外空間も表現します。
「つくり終わった〜!」と思っても机の上にある模型の土台を見ると、まだ屋外空間が残っています。
渋谷を歩いて子ども達が選んだ敷地なので、「まち」と「まちの建築」がどのように対話をするのかを考え、敷地全体の建物の配置や屋外空間などの模型作業を進めました。
どんな模型ができたかな?
前回、模型を家に持ち帰って作業した子もいたので、作業の進み具合は各自によって違いますが、最後には模型の全体像が出来上がってきました。
全て白一色の白模型に仕上げた子もいれば、沢山の素材を使いカラフルな模型に仕上げた子など、子ども達のオリジナリティあふれた模型が現れました。
私が担当した石田早羅ちゃんは「びゅんびゅん風公園」という「まちの建築」をつくっていますが、風を利用した遊具の模型が塾のエアコンの風で実際に揺れていて、計画通りの表現ができたと話していました。
他の子ども達もTAの学生達に手伝ってもらい、半球型や円錐型などの難しい構造の模型も表現できているようです。
次回は、伊東先生のプレゼンテーションについてのレクチャーや、プレゼンボードをつくる為に自分の「まちの建築」の写真を撮ります。
子ども達の個性あふれる模型がどんな魅力的な写真になるのか、とても楽しみです。