子ども建築塾2022年度 後期 第4回 中間発表

2023年01月27日

11月26日(土)に行われた、後期第4回授業の様子をお伝えします。



本日は、中間発表の日でした!
授業の最初の30分は、グループごとにマスタープランを描く作業からはじまりました。
子どもたちはそれぞれが考えたことを大きな敷地の上に楽しそうに描いていきました。
今までの授業で考え、話し合ってきたことを整理し、この後行われる発表に向けて子どもたちが時間を余すことなく描き続けました。

30分という時間はあっという間に過ぎ、発表になりました。
先生方を目の前に、少し緊張した様子を見せながら、発表になるとスケッチを掲げて楽しそうにプレゼンを行う様子は時に笑いが起こりながら進められました。

「朝ごはんを食べられる食堂」について話題が盛り上がりました。
伊東先生からも「なぜ朝ごはんなのか?」といった問いが出されて、「朝日を見ながら食べたい!」といったように子どもの中のイメージがみんなの頭にもイメージとして共有された場面がありました。
その他にも、みんなの発表を聞いて何もない島から徐々に島の様子が垣間見えてきました。

「牧場」と聞いてどんな風景が考えられるでしょうか?
グループに与えられた担当敷地(岬)は、子ども建築塾が6つ程度の大きさでしかありません。その中で牧場や住む場所などを考えるどうでしょうか?
太田先生や伊東先生からも「島全体を牧場と考えてもいいのでは?」といった意見をいただきました。
牛を一頭飼うのに多くの草を必要とし、小さな場所では草がすぐになくなってしまいます。さらによく歩くため、岬だけではなく、島全体を視野に入れて考えると、色々な活動が新たに生まれてくるのではないかと感じました。

先生方から全体に向けて、もっと細かい動きを想像して、島で行われるイメージをスケッチブックに描くとわかりやすいと意見がありました。
「百人島」の課題は前期のいえ課題と異なり、決められた小さな敷地に一つのものをつくるのではなく、グループの人たちと協力をして大きな敷地に色々な思いを話し合いながら決めて行き、さらには他のグループをみて、全体を通してさらに大きな敷地を考えてつくっていくため、まち課題らしくコミュニケーションが必須です。そのため、自分のアイデアを相手に伝わるようにイメージをスケッチすることが欠かせないですが、子どもたちは前期で多くのスケッチを描き、今でも書いているのでさらに多くのスケッチが増えてこの島に多くの子どもたちの思いが絡み合って成長していくのが楽しみです。

最後に「全体を通して考える」ということに対しても意見がありました。
今まで自分たちの敷地を中心に考えてきていたので、これからは他のグループも含めて5つ岬が集まって1つの島であり、共存してく仲間であることを考えながら、隣同士との関係性も含めながら考えていきましょう!
次回以降も百人島がどうなっていくか楽しみになってきました。

東洋大学 3年 半田地寛