子ども建築塾 大三島合宿2日目

2017年05月10日

みなさま、こんにちは。3月20日、大三島での合宿2日目はラジオ体操から始まりました。宿舎前の庭で輪になって、元気に体を動かしていました。

今日は待ちに待った「バンブーハットをつくろう!」ワークショップの当日です。昨日は竹を切って、どういう素材なのかを確認しましたが、果たして、どのような作品ができるのか、とてもワクワクしていました。

敷地は大山祇神社参道にある空き地でした。今回はAからDの4つのグループに分かれてワークショップを行いました。

まず始めに主構造となる竹のドームをつくり、各グループが4つ割りにされた竹3本を結束バンドでつなげ、直線の部材をつくりました。この部材で4つのアーチをつくり、組み合わせることによってドームをつくりました。

その後、各グループがドームの間の屋根をつくりました。昨夜の金田さんのレクチャーで教わったように実際に竹に触りながら、硬いのかやわらかいのか、強いのか弱いのかを確かめながら作業を進めて、考えるよりも手を動かすことを意識して屋根をつくりました。

危険な道具も使うので、とにかく焦らないことを意識しました。途中で講師の方々が屋根の見本をつくってくれました。平面の物が立体になる様子には、みんなも思わず声を上げて驚いていました。見本に負けないように、子どもたちも一生懸命作業をしました。

お昼休憩をはさみ、午後の作業ではより密度の濃い作品に仕上げていきました。屋根の装飾や、床づくり、家具をつくる子どもや、看板をつくる子どももいました。

Aグループは「モコドモドーム」というタイトルの看板もつけてくれました。タイトル通り、もこもこしているかたちで、中から見るととても広々と感じます。

Bグループは他のグループと違い、内側に凹んだようなかたちをしています。竹の表裏の色の違いも利用していて、見ていてとてもきれいです。子どもの独自性あふれる作品になりました。

Cグループは2つの屋根をつなげた、とてもダイナミックな作品です。ドームの中から見ても外から見ても、とても迫力があります。

Dグループは唯一、竹で床をつくってくれました。たくさんの人が寄ってくるような作品に仕上がり、講評会でもたくさんの子どもが床に座っていたのが印象的でした。

大三島での2日間の合宿を終え、子どもたちは、普段なかなかできないような体験をしたと思います。小学生のうちにこんな体験ができるなんて、と私自身もうらやましく感じました。

2016年度の塾生の子どもたちにとって、子ども建築塾最後の授業となりましたが、みんな仲良く過ごせたので良かったと思います。子どもたちが、子ども建築塾で学んだことを活かして、今後も元気に活躍してくれることを願っています。

東京理科大学4年 佐野 航

Photo: Ayumi Yoshino