けんちく体操ワークショップ

2012年12月06日

皆様こんにちは。千葉工業大学大学院、橋本都子研究室 修士2年の野坂京子です。

こどもけんちく研究会(通称かえる研)の事例見学として、BankART Studio NYKにて開催された、JIA建築家大会2012横浜―JIA設立25周年記念大会―「けんちく体操ワークショップ」に参加しました。

「体を動かしながらみんなで楽しく建築を学べる」と噂のけんちく体操。
以前から子ども建築塾の中でも話題になっていました。

実は個人的にも、東京都現代美術館のけんちく体操の写真をtwitterにアップしたところ、けんちく体操マン2号からお褒めの言葉を頂いた思い出があり、ずっと参加したかったワークショップでした。

今回はかえる研メンバーと気合いを入れて初挑戦します。

けんちく体操とは?

はじめに、けんちく体操を考案したダンディズム博士、イサーム・よね博士より、けんちく体操について説明を受けます。

2002年に子どもを対象としたワークショップとして誕生し、東京都江戸東京博物館研究員の米山勇さん(けんちく体操博士「イサーム・よね」)、同館学芸員の高橋英久さん(けんちく体操マン1号)、mosaki代表の田中元子さん(けんちく体操ウーマン1号)、同じくmosaki代表の大西正紀さん(けんちく体操マン2号)の4人のチームでワークショップを開催しています。

ワークショップの内容は、プロジェクターに大きく写された建物の写真を観察して、即座に自分の身体でその形をマネすることです。
その際によね博士より、その建築の説明やアドバイスを受けます。上手くなりきれた参加者は皆の前で披露もします。
「大切なのは、やる気、おもいきり、そしてなりきりですよ!」とよね博士よりアドバイスを頂きました。

それでは、ワークショップはじめ!

東京タワー

まず初めは東京タワー。
1人でおもいきり手をとんがらせ、足を地面で踏ん張り、東京タワーになりきります。
大人だけのワークショップの影響か、この時はまだかえる研の皆もおもいきりが足りません・・・。

プロジェクターに移された建物を見て、よね博士は「この建物の名前はなんでしょう?」と参加者にクイズ形式で問いかけてきます。
答えを考えて発言していく内に、ワークショップの空気も段々とあたたまってきました。

横浜港のシンボル

けんちく体操はご当地物の建築も見逃しません。
横浜にちなんで、キングの塔(神奈川県庁本庁舎)、クイーンの塔(横浜税関)、ジャックの塔(横浜市開港記念会館)等も次々とけんちく体操でなりきります。
塔の建築ではかえる研メンバーも奮闘し、よね博士より選ばれて披露しました。

みんなでけんちく体操をやろう!

つぎに2人、3人と徐々に人数を増やしてけんちく体操を進めます。
かえる研メンバーも東京ゲートブリッジや、栄螺(さざえ)堂、パルテノン神殿など次々と協力し合ってひとつの建築をつくりあげていきます。

ラストのお題では、けんちく体操ウーマン1号、けんちく体操マン2号も混ざり、5対5で落水荘の対決をしました。

見知らぬ者同士でけんちく体操を組んだかえる研メンバーもいましたが、最後には不思議と皆笑顔で打ち解け合っていました。

 

けんちく体操を経験して感じた事は、建物の形を真似することは意外と難しいということでした。
じっくり建物を観察してみても、なりきった自分の写真をみてみると案外違う形であったりします。
しかし人数が2人以上になると、「ここの形はこうがいいんじゃないかな?」「では私はここの階段室をやります!」「じゃあ私は滝を!」「柱は僕が担当します!」とそれぞれの役割を考えて、面白いものが出来上がります。

楽しくて勉強になる。
子ども達にとって、これが建築を楽しむきっかけになると体感できました。

事例見学を終えても、けんちく体操の熱は冷めません。
今後は逆立ち博士、村松先生や子ども達も含めてけんちく体操を実施してみたいと思います。

けんちく体操のホームページはこちらから。http://kenchiku-taiso.com/