子ども建築塾2018年度 後期第5回 「どんな川のまちにしたいかみんなで考えよう!」

2019年01月29日

皆さん、こんにちは!
2018年12月1日に行われた後期「まち」の第5回授業についてお伝えします。

この日、子どもたちは入ってきてすぐ2つのくじ引きをしました。くじにはそれぞれ登場人物と行為が書かれています。出てきた2つのワードとそのイラストを用意された登場人物カードに書きます。実際出てきたのは、「魚を食べたい/中学生4人組」や「ペットと散歩をしたい/白メガネの巨匠建築家」など・・・。そして今度はもう2枚、自分で考えた登場人物をカードに書きこみました。少し悩みながらも一生懸命に書いている子どもたちの様子が伺えました。

こうしてできた登場人物になりきってどこに行きたいのか考え、「みんなの川のまちマップ」(全体の模型写真)に貼り付けていきました。

今までは自分自身を中心としてデザインを進めていきましたが、カードが貼られた自分たちが担当するエリアを見て、「自分たちのエリアはこんな人たちが来たいと思ってるんだ!」と他の人の意見も分かることでエリアの特徴を改めて再認識し、これからつくっていく上でのヒントになったと思います。前期の「いえ」では個人単位でしたが、後期では「まち」は自分以外の色んな人の存在を考えなくてはいけないので難しいですね。

次に、自分たちのエリアに訪れたい人の特徴を踏まえた上で、その人たちにとってどんな工夫がされたまちをつくっていけば良いのか、今のまちをより良くするためグループ内での話し合いが始まりました。子どもたちは描いたスケッチを見せながらたくさんの意見を聞かせてくれました。他のグループに同じアクティビティの場所があると分かったときはそのグループに話を聞きに行き、「一緒にできたら面白いかもね!」などと、他グループとのつながりも生まれ始めました。前期よりも積極的に他の子と意見を交換していました。

話し合いを終え、エリアの特徴と話し合いを通して前回からの変化を太田先生たちの前で発表をしました。先生たちからもらったアドバイスを来週の模型制作やスケッチに活かしていければ良いなと思います。

今回の授業は、話し合いを通してグループ全体を見渡すことができる回でした。子どもたちも新しいグループに慣れてきたようで、「○○したらどう?」と他の子に自分のアイデアをアドバイスする様子が見られるようになり、とても嬉しいです。

来週はついに本番模型制作初回!みんな頑張ろう!

東京藝術大学建築科 1年 野原秀奈