子ども建築塾2022年度 後期 第8回 つながりながらつくる③
1月28日(土)に行われた、後期第8回授業の様子をお伝えします。
全体発表会まで、残すところ2回。
2回の授業時間内で模型とプレゼンテーション資料を仕上げなければなりません。
今回は、模型を仕上げることを目標にみんなで協力し、一生懸命取り組みました。
授業の最初に太田先生より、模型をつくることが目標になってしまっていて、自分が何をこの島につくりたいのか、この島で何をしたいのかが曖昧にならないよう考えるようにとのレクチャーがありました。
そこで発表会までの時間を視野に入れ、一旦初心にかえってみることに。
まずは、講義記録や自分が今まで描いてきたスケッチを見ながら、どんなことを構想してきたか、改めてこの島でどんな生活をおくりたいのかを振り返り、自分が今やることをより明確にすることからスタートしました。
そして、模型づくりは、やはり楽しくなくては!!やりたいことから離脱しすぎないように、楽しく模型をつくることをモットーに順調に作業を進めます。ただし、カッターなど刃物を取り扱う際はくれぐれも怪我に気をつけて…。
模型作業では事前に部品を持ってきてつくってきてくれた子もいて、楽しそうに配置していました。スプレーで島に色をつけたり、植物を植えたり、動物が通る道をつくったり。テーブルの上に思い思いの20分の1の小さな島をつくり上げています。
色紙や段ボール、毛糸だけでなく、紙皿やトイレットペーパーの芯なども貴重な模型材料。
切ったり、折ったり、貼り付けたりすることでさまざまなかたちに大変身。材料選びから、自分のイメージに合う、質感や色にこだわっていました。
自分が実際にこの島に住んでいたらどんな風景になるのだろう。20分の1の小さな自分をテクテクと歩かせてみて、想像を膨らませます。
そして、実際にできた模型を小さな自分の目線に合わせて写真を撮ってみます。すると意外と中は暗いかもしれない…という気づきも。
ここに窓をつくったら明るくなるかもしれない!と、新たな発見もありました。
模型作業に集中していると、時間はあっという間に過ぎていきます。今日中に模型がづくり終わらないかもしれない!間に合わない!と焦ってくると余計に作業が滞ってしまう。そんな時はTAの出番です。
作業効率を考えて、一つ一つ石をボンドで貼っていたものを、両面テープの上に石をたくさん貼り付けて一気に砂利道を完成させたり、時間をかけずに綺麗に模型が仕上がる方法を提案します。子どもたちはとても素直にすごい!と言ってくれました。そして、子どもとTA全員で協力して模型をつくっていきました。
それでも時間は足りず、ほとんどがかたちになってはいるものの、まだ納得がいかない様子。次回は最後の授業なので、発表のプレゼンテーションについてグループで相談することをメインに、みんなの島を完成させます。
泣いても笑っても次回が発表会まで最後の授業です。まだまだやりたいことや想像はいっぱい膨らんでいると思います。1人1人が思い残すことなく、模型とプレゼンボードを心を込めて作成し、楽しい島を完成させましょう!
日本大学 3年 細川日和