子ども建築塾 2025 年度 前期第 7回 描きながら、つくりながら、感じながら、考える③

2025年08月01日

7月19日(土)に行われた、前期第7回授業の様子をお伝えします。

最終発表会まで、模型制作も残すところあと2回となりました。
まずはじめに先生方からのお話がありました。

太田先生「今ここに来る途中に風鈴があったのに気づいた人!」

気が付いた子どもたちもいたようです。駅からスタジオまでの広い道や細い道、樹木やお店や住宅がたくさんある風景の中でも、春から夏に変わり、風鈴で夏を感じるとともに風の存在にも気づくことができました。

前回に引き続き、今日も模型制作を進めていきます。作業を進めていくうちにそれぞれの方向性も決まってきたようです。

今日のポイントは「スケール」です。風とともに暮らすいえをつくるにあたって「人が過ごしやすい」スケールを考えていきます。

「模型が全体的に少し大きすぎるんじゃない?」
「この部屋は少し小さいね」
「このスタジオと比べるとどうだろう」

高い・低い・大きい・小さいなど、スタジオではスケールに関する言葉が飛び交っています。スタジオでは点景と模型、スタジオと自分を比べてみることで具体的になりスケールに対する理解度も上がってきたようです。縮尺が1/30の定規も役立っています。

発想を思いのままにかたちにするだけではなく、模型のスケールを確認して調整している子も多く、より深く「考えながら」つくり進めている様子が見られました。

風と人の関係についても深めていきます。

「扇風機にあててみたらどんな感じに風が通るかな?」
「吊るしてみたら三日月に見えるね!」
「ひっくり返したらどうなるかな」

模型に風を通すために新しい穴をあけてみたり、いつもと違う方向から模型を見たり、今まで触ってきた模型に対して新しい発見もありました。
そして、もう一歩踏み込んでどうやって過ごすかを考えていきます。

「ここは風が通り抜けたら気持ちよさそうだね」
「雨が降ったらどうしよう」

過ごし方についても考えが深まってきたようです。この調子でどんどん進めていきましょう。

7月も終盤に近付いてきて、子どもたちは夏休みがスタートしました。

夏休みにはたくさんの思い出と一緒に普段とは違う場所で風に対してもいつもと違った経験ができることを期待しています!楽しい夏休みになると良いですね。

次回は最後の模型制作の時間です。模型の見た目だけではなく「どうやって暮らすのか」についても考えていきたいです。最後まで手を動かして自分の納得のいく模型がつくれるように頑張りましょう!

日本女子大学2年 中澤咲月