子ども建築塾 前期3回「いえについて話し合おう!」
皆様こんにちは。5月18日の子ども建築塾前期3回目の授業は、子どもたちが描いた「自然のようないえ」の発表を行いました。
前期1回目の授業で、塾長の伊東豊雄先生のレクチャーから「森のようないえ」「雲のようないえ」「花のようないえ」「水のようないえ」「鳥のようないえ」という5つのテーマが与えられました。子どもたちはそれぞれどのテーマを選び、どんなスケッチを描いてきたのでしょうか。
まずは、自分のスケッチを相手に分かりやすく伝える準備をしました。自分が考えた「自然のようないえ」は中に入るとどんな感じがするのか?どんな空間が広がっているのか?を考えてふせんに書き出し、スケッチにペタペタと貼りました。発表でどんなことを伝えるか整理がついたところで、グループ内でそれぞれが描いたスケッチについて話し合いました。
グループ内の発表で緊張がほぐれてきたところで、いよいよ全体での発表が始まりました。グループごとに前へ出て、一人ずつ発表しました。テーマからどんなアイデアが浮かんだのか、どのような空間が「自然のようないえ」なのかを、スケッチを指しながら説明しました。
花から浮かんだかたちを表現した「花のようないえ」、森の自然と生き物が共存している様子を取り込んだ「森のようないえ」など、想像力あふれる「自然のようないえ」が描かれていました。
また、前回の授業の効果なのか、いえの中と外とをつなぐ窓の表現がより豊かになったように感じられました。授業を重ねるごとに、子どもたちの発想や考え方がどんどん広がってきていることに感心しました。
発表の際の伊東塾長の講評やTAとの会話、他の子の発表から、新たな「自然のようないえ」のアイデアが浮かんだようです。「森の中にいたらどんなかんじ?」「水の中にいたらどんなかんじ?」と具体的に「自然のようないえ」をどのような空間にしていくかを一緒に考えていきたいと思います。
自分のアイデアが伝わったときの嬉しさ、会話から新たなアイデアが浮かんだ時のワクワク感を、今回の授業で体感できたのではないかと思います。この体験をこれからの授業でも生かし、より豊かな「自然のようないえ」につながるようにサポートしていきたいです。
鈴木ますみ