今治市伊東豊雄建築ミュージアム「みんなでつくるバスストップ」設計ワークショップ
7月27日(土)~7月30日(火)の3泊4日の日程で、今治市伊東豊雄建築ミュージアムにて「みんなでつくるバスストップ」設計ワークショップを開催しました。
伊東豊雄建築ミュージアムでは、昨年の夏に同名のイベントで、大三島の上浦町にある「戸板」というバス停を設計するイベントを開催し、3つの設計案を作成しました。今年度は、その続きとして3つの設計案を1つにまとめ、みんなで実際に施工を行います。
昨年参加してくださった建築学科の大学生2名が今年も大三島にきてくださり、3つの設計案を1つにまとめる作業を、伊東豊雄建築ミュージアムの東と、伊東建築塾の長塚の4人で行いました。
7月27日(土)
オリエンテーションを行ったあと、敷地見学を行い、実測調査を行いました。また、周辺の見学も兼ねて、戸板・好味地区の薬師祭りを見学させていただきました。
その後シルバーハットに移動し、翌日の意見交換会の準備を行いました。昨年の3つの設計案を振り返り、ポストイットを使いながら各設計案の要素を洗い出していき、1つの案にまとめていく上で重要となるポイントを拾い上げていきました。
7月28日(日)
この日は午前中から、バス停の近くに住む戸板・好味地区にお住まいの方々、約20名にお越しいただいて、意見交換会を行いました。地元の方々から「こんな場所になるとよい」「材料はこう使った方がよい」「こういうものがあるとよい」など、設計していく上で重要な意見をたくさんいただきました。実際に地元の方とお話しをしていくと、設計をしているだけでは見えてこない部分のお話が聞けて、とてもよい会となりました。
午後は意見交換会で出た意見をまとめつつ、前日に出したポイントを踏まえて設計案を考え始めました。アイデアを出し合ったり、実際のバス停と同じ大きさをマスキングテープで再現し、1/1スケールで考えたりしました。
また、大三島の中の色々なバス停を見に行ったり、バス停に行って家具を置いて考えてみたり、できるだけ実寸で、身体的に考えることを意識しました。
この日の夜はお楽しみ企画で、大三島の2つ隣の島である大島の宮窪町で花火大会が開催されることになっていたので、カレイ山展望公園から花火を鑑賞しました。山の上から見る花火はとても綺麗でした。
7月29日(月)
この日は1日中作業の日となりました。
参加者全員でたくさんのスケッチを描いて可能性の幅を広げていきました。
これまでで出た案を一度分類して、そのうちいくつかの案は模型を作成しました。それらの模型を見ながら、全員で検討してスタディを進めていきました。大まか案が固まってくると、それをどうつくるかの検討に入りました。
検討は次の日の朝まで続きました。
7月30日(火)
前日からスタディを引き続き行い、午後から工務店の方と打ち合わせを行いました。参加者でまとめた案を工務店の方に見てもらい、8月末の施工に向けて、つくり方やスケジュールを話し合いました。工務店との打ち合わせが終わり、設計ワークショップの全プログラムは終了となりました。最終案として下記の模型写真のようなバス停をつくることになりました。
これから約1か月間、工務店の方からいただいたアドバイスをもとに、設計の修正を行ったり、自分たちで材料を調達したりと、施工ワークショップの準備に入ります。施工ワークショップは8月20日(火)~25日(日)に開催し、25日の午後に完成お披露目会を行う予定です。
ご興味がございましたら、ぜひご参加ください!
長塚