塾生限定講座 大三島合宿(3日目)

2015年05月17日

5月3日、大三島合宿も最終日を迎えました。最終日はあいにくの曇り空で、少し肌寒い一日でした。前日の晩に行った、夜塾での各グループによる島内リサーチの発表やディスカッションが熱を帯びていた分、「少し冷ましてくれたのかな」なんて思いながら、「大三島ふるさと憩の家」を後にしました。
最終日は大三島宮浦港から大山祇神社まで続く参道で、住民の方々が中心となって開催する「大三島参道マーケット」を見学し、愛媛県立今治北高校大三島分校生が新地地区の歴史や建物を紹介する、参道ガイドツアー「歴史トラベラー新地」に参加しました。
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まずは今治市大三島支所を目的地とし、それぞれの車を走らせました。車窓越しに見える瀬戸内海は、曇り空の中でも充分美しかったことを覚えています。
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大三島支所の駐車場に無事到着し、全体で一度集合した後、宮浦港の入口にある阿奈波神社へと向かいました。40年ぶりに塗替えをしているそうで、色鮮やかな朱色が印象的でした。この神社は、子宝に恵まれない人や花柳病にも霊験があるとされ、女性が下着や陽物を供えて祈る習わしがあるそうです。
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Photo:Manami Takahashi
その後、参道の入り口である鳥居に集合し、参道ガイドツアーに参加しました。宮浦港に面した鳥居は、1本の石造りの鳥居として日本一の大きさを誇るそうです。今でもかなりの大きさですが、かつて参道が大通りとして使われていた時代は、今より1mも高かったというので驚きです。
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次に、今治市で最初の薬屋である薬屋五兵衛を先祖にもつ「鈴木薬舗」へ向かいました。四代目薬屋五兵衛は安永6年に大三島に新地地区をつくり、その功労が認められ、入江近くに石碑まで建てられた人物でもあります。家の壁には高度な技術が求められる「黒漆喰」が塗られ、裕福であることの象徴である『うだつ』もあげられており、当時の立派な面影を残していました。
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その他にも、かつては銀行で最近までスナックとして使われていた建物や、郵便局として使われていた民家などがあり、参道だけでも非常に見ごたえのある面白いツアーでした。分かりやすい説明をしてくれた今治北高校大三島分校生の皆さん、ありがとうございました。

最後に、この大三島という島を訪れてみて、日本にはこんなところがあるのかとびっくりし、感動した3日間でした。まるでタイムスリップし、別の世界に来たような感覚にもなりました。この優しい空気と穏やかな時間の流れはそのままに、たくさんの人に大三島の魅力を知ってもらいたいと感じながら、大三島を後にしました。

塾生 西谷大介