子ども建築塾 後期4回「まちとの関係を考えよう」
みなさまこんにちは。日本女子大学大学院家政学研究科住居学専攻 修士1年の須郷詠子です。
12月15日に子ども建築塾後期第4回の授業が行われました。
今回のテーマは「まちとの関係を考えよう」。
前回のまち探検でそれぞれが決めた敷地がどんなところなのか、500分の1敷地模型で確認をします。
授業の前半では敷地を選んだ理由と、そこにどんな建物を建てるのか、宿題で描いてきてもらった「まちの建築」のスケッチをみんなの前で発表しました。
これまで4つのグループに分かれてまち探検をしてきたため、他のグループの塾生がどんなところにどんなものを建てようとしているのか、初めて知ることができました。
まずは自分の選んだ敷地に旗を立て、そこがどんな敷地なのか、そこに何を建てるのか、説明しました。
説明の後には、みんなで質問をしました。
「不思議商店街の“不思議”ってどんなの?」「宇宙研究所ってどんなことやってるのかな?」太田先生や村松先生から答えるのに困ってしまうような鋭い質問もありました。
「“千塔”(1000mの塔)の銭湯なんてどう?」「他のお友だちの建築とコラボすればいいのでは?」
アイディアの膨らませ方や、これからプランニングを進める上でヒントになりそうなコメントもたくさんいただきました。
後半は500分の1の「まちの建築」の模型を作り、それを敷地模型に置いて、自分の作ろうとしている建物がどうまちに存在するのか確認しました。
「500分の1スケールだと、人の大きさは3mmくらい。シャープペンシルの芯の先と同じくらいだよ。」「えっ?こんなに小さいの?」
実際の大きさと作ろうとしている模型の大きさのギャップがあまりにも大きく、計算にも模型作りにもかなり苦労していた様子でした。
作った模型を敷地の上に置いてみると、たくさんの模型があるにも関わらず、町の中にはまだまだ隙間がいっぱいで、まちが大きいことを実感しました。
それでもみんなの模型が置かれると「わたしたちのまちって感じ♪」と、嬉しそうにしていたのが印象的でした。
500分の1の敷地や建物模型によって、人とまちとの関係やまちの作られ方、まちがいろいろな要素で構成されていることがわかり、少しずつ「まちと会話」できているのではないかなと感じました。
来週はいよいよ今年最後の授業です。これまで考えてきたそれぞれの「まちの建築」についての中間発表を行います。次回まで一週間しか日にちがありませんが、どれだけ考えをまとめてこられるのか楽しみですね。
授業の後にはお楽しみのクリスマス会も行われます!
それでは次回もどうぞよろしくお願いいたします。